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キキィィィーードンッ…
目が覚めた。私は死んだのかな…?
(あれ?何これ。ダンボール…?なんで私はダンボールの中にいるの…?)
私はダンボールから少し顔を出す。
(あれ?なんかこの家、すごく大きい…?)
目の前にある家はすごく大きい…のかな?見覚えがある気が…。
と、その家の玄関から人が出てくる。すごく大きい人…。
(って、龍!?)
玄関から出てきたのは龍だ。なんでこんなに大きいの…?
「あれ…?これは…?」
龍が私に近づいてくる。
「なんでここに子猫が…?拾ってください…って…。」
どういうこと?子猫…?もしかして、私、猫になったの…!?
そうすると全てのことに合点がいく。私は捨て猫で、ダンボールに入れられていた。私は体が小さいから家も龍も大きく見える。
「お前、捨てられたのか?俺の家に…来るか?」
私はにゃーと、返事をする。
「俺のこと、怖くないのか…。なんか、優里みたいだな。」
(え、私…?)
私はにゃーん?という。
「ああ、優里ってのは俺の幼馴染なんだ。もう、事故に遭って亡くなっちゃったけど…。お前みたいに人懐っこくて明るいやつだった。」
あ…そっか。龍は私が事故にあって死んじゃったところ、見てたんだよね…。
「にゃー。にゃーん。」
と、私は慰める。
「慰めてくれるのか…?ありがとな。」
龍は私を抱っこして、家へ入って行く。
「お母さん!お願い!この子猫を飼わせて!!俺の心を癒してくれる気がするんだ!」
「そこまで言うなら…。でも、ちゃんとお世話するのよ。あと、明日必要な物、買いに行きなさい。」
「うん!お母さんありがとう!」
龍は満面の笑みで私を見る。私、これからどうなっちゃうのー!!
ー第4話へ続くー