テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
kaede🍁
4,011
538
💜
俺の親は、ゲームセンターをはじめとする娯楽施設の運営をする会社の社長で、俺はその後を継ぐことが決まっている
お相手の家柄もそれなりの良家
美容系の会社だが、継ぐのは別の兄弟らしい
この仕事は自分に合っていると思うし、 親のことも尊敬している
家業を継ぐことに全く不満はない
(ま、もういっか)
ただなんとなく、親の敷いたレールの上を走っていく間のどこかで
俺自身が見つけたと思えるような”何か”が欲しかっただけなんだ
それが例え思い出で終わってしまったとしても
そんな子供っぽい理由だったのだ
(両親だってお見合い結婚だけど、今も変わらず仲良しだし、せいぜい俺も、奥さんを愛せるように努力くらいはしようかな…)
ついさっきまで、そう思っていたのに
(落ちてた…)
(恋、落ちてたし…)
それもこんな高級料亭に
そりゃあ俺が入り浸っていた歓楽街になんてあるはずがない
(うぁあ…っ可愛い!)
目の前の彼が笑うと、辺りに花が舞うようで
心臓がうるさくて、顔と体が熱い
本当にあの相手漁りは無駄だった
もう既に将来が約束された相手
正直言って何にも期待してなかったけど
こんなに魅力的な人に出会えるのだと分かっていたら
(この人にも俺に恋をしてほしい…)
できることなら、なんの後ろめたいこともなく出会いたかった
本当に、若気の至り
後悔が猛烈に迫り上がってくる
幻滅なんてされたくない
だから
絶対にバレるわけにはいかない
あの爛れた日々のことは
コメント
3件
どの💙も可愛いのよぉ。 愛されるためにいるのよ。
引っ張るねぇ〜💦
kaede🍁さん、第3話読了しました。 「若気の至り」というタイトルが、もう既に刺さりますね。 「恋、落ちてたし…」の一文、すごく好きです。あの高級料亭で、まさかこんなに魅力的な人と出会うなんて…という主人公の動揺と、過去への後悔が重なる描写が本当に丁寧で、胸がぎゅっとなりました。 「絶対にバレるわけにはいかない」という決意に、これからどうなるんだろうとドキドキしています。続き、楽しみにしています🌷