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260418
🔞あります。
伏字ございません。
コンビニ店員ttとお客のwnのお話。
大丈夫な方のみどうぞ👋
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「いらっしゃっせ〜…」
深夜のコンビニは退屈だ。昼のように元気で生意気なガキが来ないのは楽だが、こんな時間にやって来るような大人は基本的にまともじゃない。
ダル着にサンダルで酒を買いに来るお姉さんもいれば、タバコを買いにくるやつれたサラリーマンもいる。それから今から俺らヤりますと言わんばかりにイチャついたカップル。
本当に虚しい。これだから深夜のコンビニなんてやるべきではないんだ。でも、大学生の俺にはどうしたって金がいる。だから少しでも時給の高い深夜のコンビニを選んでいるわけだ。
俺だって居酒屋とか、洒落たカフェとかで働いてみたい。でも入るだけでも気後れするのにわざわざそんなところには行きたくないんだ、それも毎日のように。それなら多少客層が悪くともコンビニ店員が良い。
そう自分に言い聞かせて今日も商品を並べる。
「すみませーん、お会計お願いしてもいいですか〜?」
「あ、すみません!どうぞ!」
ぼんやりと商品棚を見つめていると、客の男に声を掛けられる。目線をあげればド派手なピンク髪が目に入ってきて、「こいつぁとんでもねぇ陽キャだぁ。」と脳内の俺が笑う。
「ありがとうございます〜!あ、袋いらないです!……あの、お兄さんって大学生ですか?」
「え、あ、はい。そうですけど…」
「じゃあ僕と一緒だ〜、てか深夜バイト偉すぎでしょ!お仕事頑張ってねぇ!」
「あ、うす……」
レジを打っている途中に喋りかけてきた彼は俺とおなじ大学生らしい。見た目は好青年だが、声は思ったより高く、滑舌もやや甘い。しかし予想通り爽やかで、見てわかるほどド陰キャな 俺にも優しく喋りかけてきた。
「あれが、ギャルってやつか……絶対絡むことのない人種なんだろうなぁ…。」
機嫌良さげにエコバッグを振りながら帰っていく後ろ姿を見送りながら、そう呟いた。
「あれ!店員さんだ〜こんばんわ!」
「さえきくん?て言うの?あ、さいきくんか!まぁでもほとんど一緒っしょ!」
「さいきく〜ん!今日のおすすめは?」
「あ、こんばんは…」
「さいきです…ハイ…そですね…」
「あ、今日は新商品のデザートがデテマス…」
まあ。
結論から言うと、俺はそのギャルに絆された。
初めは「けっ、こういうやつはぜってぇ裏で大学の友達と俺のこと馬鹿にしてんだよ!騙されるな佐伯イッテツ!!」なんて思っていたが、そんなものは彼の前では吹き飛んでしまう。
いつでも明るい笑顔で「さいきくん!」と呼んでくれる桜色の唇が動く様子を目で追ってしまうし、健康的な色で張り艶のある肌に滲む汗に対して嫉妬するくらいにはメロメロだ。自分は女性が好きだったと思うが、まぁいいか、毎日彼を拝めれば。とか甘いことを考えていた。俺は何でだか彼のことをフリーだと思っていたのだ。
その日の彼は初めて人を連れてコンビニに来た。 レジに並べられたのは水が三本とコンドーム、 それからカップラーメンが二つ。
自炊をしていると言っていたのを覚えている。だからインスタントラーメンなんて滅多に買わないのも知っている。コンドームなんて以ての外だ、買っていたら忘れるわけがない。
「あ、佐伯くんだぁ!やっほぉ〜」
いつもと変わらないトーンで喋っているのに、なんにも聞こえない。あの明るい声が、分からない。俺の目の前にいるのは全身オールブラックの二人の男性。
「ども…」
いつも黒なんて着ないじゃん。君は白が良く似合うのに。もしかしなくても男とペアルックかよ、その服。そんな俺の気持ちなんて知る訳もなく、彼は親しげに男の腕に抱き着いて楽しそうに話している。
「どもだって、ロウきゅんみたぁい!」
「あ”?ロウキュンて呼ぶな。」
俺も声が低い方だけど、なんというか、圧?凄み?のある低音を響かせる男にちょっとチビった。怖、この人。なのにロウきゅんとか言ってんのはガチで仲良いじゃん。
「きゅんキャンきちゃ〜!あ、今日は袋お願いしまぁす!」
あ、エコバッグじゃない。今日は異変だらけだ。これが某出口ゲームだったら速攻引き返すところだが生憎現実だ。
これは誰なんだろう。俺の前で笑っている、あの太陽みたいな男なのか?今はどこか妖しさを兼ね備えて横の男を誘っている。
「ありがとぅござした…」
それで、相手の顔を初めてきちんと見た。うわーとんでもないイケメンじゃないの奥さん、あんたこんなのどこで捕まえたのよ〜……ハハ…ハハハ
「…うす、ウェン行くぞ。」
「うん!佐伯くんまたねぇ!」
腰に手を回されて優しくリードされながら店を出る彼の姿を見送った。
俺はその日いつもより捗った。何が、とは言わないが。
「佐伯くん!え、顔死んでない?便秘?」
「違います…」
「赤城ぃ、お前失礼なこと聞くな!すいません連れが…。」
「大丈夫です…お客様のお会計の方そちらでお願いします。」
「はーい。あ、赤城小銭持ってる?」
「あるよ!いくらー?」
あのオールブラック事件から丁度二週間後、今度は打って変わって爽やか可愛い系イケメンとのお越しだった。今日の購入商品は前回と同じくコンドーム、それからお酒が何本か。会計を済ます男をバックハグするような形で画面を見つめている。時折こちらを見て目を細めて微笑むその様子が、いつも俺に向けるものじゃないことなんて分かっている。
まるで見せつけるようにベタベタとしているのは何故なのか。俺はチョロいから期待してしまう。横にいる男じゃなくて、俺を選んでくれたりしないかって。
「赤城邪魔ぁ!おい、ほら!会計終わったから帰るよ。」
「はーい、じゃ、佐伯くんまたねぇ♡」
ギザついた歯をチラつかせてこちらを見る彼はどうしても色っぽく見えてしまって苦しい。俺はまた虚しく彼の後ろ姿を目で追い続けて、二人のお揃いの目立つ真っ赤なパーカーが夜の街並みと一緒くたになるあたりで、レジに呼ばれて振り返った。
…
「はー……つかれたぁ〜」
「お疲れ、水飲む?」
「んー、いらなぁい。お酒がいいな〜」
「お前飲みすぎだろw、いいけどさぁ…どれがいい?」
「さっき買ったやつなら何でもいいや」
「おっけ、はいこれ。」
缶を思いっきり傾けて酒を流し込む。運動の後の一杯はやっぱり格別だ。ふと、コンビニの彼を思い出す。大学生にしては生真面目な黒髪ととてつもなく整った顔。無造作な髪の感じがよく似合っていて、少し陰気な感じも愛おしい。
「くぁ〜…ほんと、顔めっちゃ好きなんだよなぁ…」
「え、さっきのコンビニの人っしょ?お前ああいうダウナーイケメン好きだもんな。」
「なんでわかるんだよぉ!てか、そーかな?」
「いや、だって小柳とかまんまじゃん。星導もどっちかと言えばその類だろ。」
「あー。まあ確かに…」
「それで言うならなんで俺なん?アイツらとは系統違うだろ。 」
「……え〜、なんでも良くない?それよりさぁ、僕もう一回シたくなってきちゃったぁ♡ねー、いいでしょ?」
別に、何だっていいんだ。
「朝まで一緒にいようよ。二人でさ。」
僕を独りにしないなら。
…
「じゃあ、お疲れ様です。あとお願いします」
この後の早朝バイトの人に軽く挨拶して、だんだん目を覚まし始めた世界を横目に俺は家へと帰る準備を始める。大学は午後からだから、それまで少し寝て…。
「あれ、佐伯くんだぁ。やっほぉ」
聞きなれた声がする。スマートフォンから目を離せば彼がこちらを見て柔く微笑んでいた。でもその目はひとりでコンビニに来るときでも、誰かとコンビニでゴムを買うときでもない、どこか虚ろで幼げな目だった。
「あ、おはようございます……あの、」
「あのさ、」
俺の言葉を遮る様に喋り始める。
「今、ちょっと寂しくって。お家、着いてっちゃダメかな?」
「……え、っと…」
きちんと地に足つけて立っているのに、どこか不安定で今にも崩れ落ちそうな彼を見れば、ここで見捨てて帰るなんて選択肢を取ることはできなかった。
「俺の家、汚いかもなんですけど…」
「いいの、ありがとぉ〜…ちゃんとお礼するからね…。」
ふにゃっと笑った彼がいつもよりも子供っぽいから、俺はついつい頭を撫でた。
「あ、?!す、すみませ」「もっと」
「もっと撫でて」
このご時世同性でも勝手に頭を撫でるのはまずいと慌てて引っ込めようとした手は呆気なく彼に捕まえられて、また彼のド派手なピンク頭の上に戻された。
「…はやくぅ」
「し…失礼します…」
俺と同じで猫っ毛らしく、撫で付けてとにぴょこぴょこと跳ね返ってくる髪の毛がかわいらしい。ぐいぐい頭を押し付けてくる様子もどこか猫のようだ。
「んふ…ね、早くお家行こ。」
腕に絡みつかれて、俺はもう取り憑かれたみたいな気分で家への歩みを進めた。
俺たちは二人っきりで朝から逃げた。
〜〜〜〜〜終〜〜〜〜〜
一度切ります!
ちょあちゃんと約束していた日からだいぶずれました。ごめんちょあちゃん…🥹
閲覧ありがとうございました🙏✨
また次回👋