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ⅷ
それから数日間、何事もなく終わって、
今日は、休みだった。
『今日は何をする?』
琥珀さんが訊いてきた。
今日は…
もうそろそろいいかな。
『今日は、あそこに行こう。』
琥珀さんは首を傾げていた。
まず着いたのは、
桜の道公園だ。
良かった。
もう、桜が咲いていた。
薄い桃色の花びらをつけた桜だ。
『わぁ〜!きれい〜!』
琥珀さんは嬉しそうに見上げて言う。
早いものはもう散り始めていた。
僕は、カメラを手にする。
桜の写真を撮ろう。
パシャ!
あそこに鳥がいる!
パシャ。
あそこに桜に夢中になっている琥珀さんがいる!
パシャパシャ!
あ、気づいた!
パシャパシャパシャ!
『もう、やめてよ〜!』
琥珀さんが僕の背中をポンポン叩く。
僕のカメラに、恥ずかしそうな表情をした琥珀さんが映った写真がある。
(,,>_<,,)こんな感じ
保存しとこ、
桜の道を通り、
今度は、水族館へ。
小さな水族館だったが、かわいい魚がたくさんいた。
『この魚かわいい!』
この子はクマノミだ。
オレンジと白のシマシマの魚。
こんな色の魚がいるのか。
綺麗だ。
『あ、こっちの子もかわいい!』
あの子は、ハコフグか。
丸っこい形で面白い魚だ。
『そっちの子もかわいい♡』
その子は…
『銅.甘だ。』
ペチッ!
琥珀さんにデコピンをお見舞いする。
『〜っ!』
琥珀さんがおでこを抑えてしゃがみ、唸っている。
シャッターチャーンス!
『はいチーズ!』
パシャパシャパシャ!
『やめてよぉ〜!』
カメラにバッチリ映りました。
『も〜、甘ちゃんの狼!』
何を言っているのだろう?
琥珀さんがぷりぷり怒っている。
カメラは琥珀さんに没収された。
『ごめん。でも、忘れないために撮っておきたくて…』
『撮らなくても忘れないでよ、寂しいじゃん…』
琥珀さんは寂しそうに言った。
ちょっとやり過ぎたかも。
と、
パシャ!
『え?』
琥珀さんが嬉しそうにカメラを構えていた。
パシャパシャ!
『結局琥珀さんも撮ってんじゃん!』
『仕返しだもん!』
琥珀さんが、カメラを見ている。
『どうやったら写真見れるの?』
琥珀さんが訊いてくる。
あまり教えたくないけど…
『そこのボタンを押せば見れるよ。』
琥珀さんがすぐにボタンを押す。
と、
『え”ぇ”…』
そこに映されていた写真は、
酷いくらいブレていた。
『何これ?』
これ僕?
もはや何がなんなのかわからない。
『うぅ、』
悲しそうだ。
琥珀さんの頭を撫でる。
琥珀さんは嬉しそうにしていた。
ちょろいな、琥珀さん。
もう、水族館内も全て見終わった。
時計を見ると、もう12:30過ぎ。
『もうそろそろ昼食を食べよう。』
『うん、食べよ。』
琥珀さんとすぐ近くのカフェへ行く。
ちょっと高いけど、おしゃれなカフェだ。
僕は…パスタにしよう。
前のカフェでもパスタにしたような…
まあいいか。
飲み物は…次はカフェラテにしてみよう。
琥珀さんも決まり、注目する。
しばらくして、
カルボナーラとカフェラテ
ホットサンドといちごオレ?
が、きた。
美味しい。
僕と琥珀さんは食べ進めていく。
そして、あと少しで食べ終わる頃、
???
店員さんがでっかいパフェらしきものを持ってきた。
場所を間違えたのかな、
でも、琥珀さんは受け取った。
それ、頼んだの⁉︎
『で、でかいですね…』
琥珀さん、それ全部食べられるのかな、
『パフェ、いっしょにたべよ?』
僕と食べたいのか…
僕はスプーンを手にして、
特大パフェを食べる。
あま〜い!
手が止まらなかった。
しばらくの間は、
『くっ、くるしい…』
食べ進めていくうちに苦しくなってくる。
隣にはすでにテーブルに突っ伏した琥珀さんがいる。
あと…少し……
無理矢理詰め込む。
お、おわった………
なんとか食べきった。
その後、カフェを出て…
『だ、抱っこ〜』
『む、無理です…』
苦しみに耐えながら歩く。
次はどこ行こう。
『琥珀さん、次はどこ行きたい?』
『お、お手洗いに…』
『え”、』
あ、まずいかも…
なんとか近くのお手洗い場へ…
でも、
大丈夫でした。
『次はどこ行くの?』
もう、予定していたところは全て行ってしまった。
『どこ行こう…』
次は…
『ちょっと、病院に行ってもいいかな。しばらくたったし顔を見せておこうと思って、』
『わかった、大丈夫だよ。』
僕たちは、病院に向かう。