「お前ってさぁ…キス魔な訳?」
「……はい?」
突然放たれたその一言に、一瞬反応が遅れた。
…コイツは今なんて言った?キス魔?誰が?私が??はぁ???
そんな事を考えていると……
「だって、お前…え??嘘だろ、アレで気づいてないの?」
「気づいてない…って、何が?」
「えぇ、もしかして正常運転…?」
「だからぁ…何が?って、!」
「お前ぇ、友人の俺に何回キスした??」
「え?んー…いちいち覚えてないけど?」
「はぁ…だろうなぁ…」
え、なんなん?まじ分からん…。
「まぁ〜、いっか…、でも!俺以外にキスとかするのは禁止だからな?」
「え…、、なんで?」
「なんで?って、そら、…ねぇー、お前さぁ、マジでヤだ、なんなんだよぉー…」
「なんなん…ってゆーのはこっちなんですけどー」
無意識に口を尖らせてジト目になってしまう。でも許して欲しい。コイツが悪い。
もっと馬鹿にも分かるように、分かりやすく言って欲しい…本当に意味が分からない…
「はぁ…俺何回ため息ついてんだか…」
どこか遠くを見るようなその目に、、考えている事が分かりづらい…
「え〜、なんか、いっぱぁい」
「…💢」
これ以上からかうと後が怖いからこのくらいにするけど、…これを口に出して言うとキミが怒るんだけど、ちょっと、いや…結構可愛い
実を言うとこのちょっと怒ってるけど口には出せないみたいなこの顔が好きだったりする。だって可愛いじゃん
「…俺、頑張ってるんだけどなぁ〜、気がつかねぇのうける」
ちょっと自嘲気味に笑うその姿…。私はこの顔は嫌いだ。もっと心から笑ったその笑顔が大好きなんだけどなぁー。
でも、それと別として。頑張った子にはご褒美を!がうちのルールだからね。
「へぇ…頑張ったんだぁ、えらいねぇ」
キミが何を頑張ったのかは知らんけども、頑張ったって言ってるんだから。これくらいはないとね!
…今私、ニッコニコしながらナデナデしてるんだろうなぁ…ってゆーのは自分でも、うん…分かる
「え…っ、な、?!!!!??!」
「あははっ!照れんの?かーわいいねぇ」
「………かわいくねぇよ」
…そんなねぇー、顔真っ赤にして言われてもねぇ〜!!
「…あ、ほっぺかおでこか〜、口!どこが好き?」
「は?な、何…?……えと、おで、こ?」
「ふーん…
頑張った子には、ご褒美を…ね。」
「あ”、まさか…!!」
なんか察したみたいだけど…いっか☆
ゆっくりゆっくり近づいて、そして軽く唇をおでこに…押し付けるように…。
チュッ
と可愛いリップ音が響く。
…あはっ!顔真っ赤!茹でたこみたい!
「おま、っ、!おい!!」
「あっははははっ!!可愛い〜!」
この茹でたこクンは、いつまでもこのまま、ウブのままでいてほしいなぁ〜、
コメント
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すごく納得いかない作品が出来てて草