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なにこれ?とても神ってるのだが。はっ最高か?
あ ゛あ ゛あ ゛😭😭😭 好きです … 好きすぎます 🥹🫶🏻️💓 このなんとも切ない感じが 心に 突き刺さりました … 😇😇😇😇
ん"ん"ん"ん"っっっ!!!!! 夜遅くにすみませんっ!!!!! なんかケーブルサラダさんの投稿通知こなくて毎回気づかないっ(´;ω;`) 素敵な露日ちゃんありがとうございますっ、最高すぎました😊👍🫰
⚠️旧国注意
⚠️誤字脱字があるかもしれません。
⚠️1956→現代
※蘇×日
※日×露? 注意!!
日露に関しては付き合ってます。
「怒ってるよな?」
『怒ってませんよ』
「本当に怒ってないんだな?」
『怒ってないですよ』
呆れたように彼の言葉に返事をする。
なんて言ったって、彼とは数十分もの間、この会話をひたすらに繰り返しているからだ。
「怒ってるよな?」
今にも泣きそうな声だった。
初めこそ面と向かって話していた彼だが、いつの間にか、此方を向いて話さなくなっていた。
その姿は弱々しく、態度も図体も大きい彼には似つかわしくないような姿に少々呆れる。
『怒ってないです。
といいますか、一体全体何のことを仰っているのです?』
急かすように話してしまった。
彼には申し訳なかったが、
今、私には心の余裕なんて無かったのだ。
もし、目の前にいる彼と話しているところを、運悪くアメリカさんになんて見られたら、何をされるか分からないからだ。
私も、ソ連さんも。
それはそうと、
私が話した後、彼は俯いたまま黙ってしまった。
『ソ連さん…?
すみません、本当に怒ってないですよ。
それとも私、何か気に触ること言ってしまいましたか?』
慌てて言葉を口にするも、彼は一向に私に話しかけることはなく、
耳に入ってくるのはバーの落ち着いた音楽と、酔いに身を任せている人々の声のみであった。
「…………いや、言ってない。」
どのくらい時間が経ったのだろうか、徐に口を開けると、彼は自ら沈黙を破った。
『では、何故?』
「…謝りたいんだ。
約束破って、すまなかった。」
まさか、あの彼から
「謝りたい」「すまなかった」
の言葉が出てくるとは思わず、私は少しの間、固まってしまった。
『………ッまさか、ソ連さんから謝られるとは』
「いつかは話そうと思っていたんだ。
それに、そのせいで俺と日本の境界もあやふやになってしまった。
本当に、すまなかった。」
『列強がそんな事で謝るなんて、平和な時代になったものですよ。』
私が知っている列強は、
もっと
残虐で、
冷酷で、
無知なのに。
今の列強は、あまりそれを感じさせない。
そればかりか、
自分の利益を考え、
他人にいい顔ばかりを見せている気がする。
平和な世界だと思うかも知れない。
しかし、白熱していた時代を数千年と見てきた私からして見れば、それはどこか物足りない変化だった。
「俺は、この先もまだ世の中が変化して、安定しない時代が続くと思うけどな。
平和な時代なんてずっと先だろう。」
彼は視線をずらし、どこか寂しそうな顔をしていた。
『そうですね、この2つの大戦で、世界の多くの国が変化しました。
勿論、私達も例外ではありません、寧ろ変化の代表的な国です。
この先も、変化は続くでしょうね。』
だろうな、と言うと彼はバーテンダーに酒を頼んだ。
『またウォッカですか?』
「またも何も、まだ7回しか頼んで無いだろ」
『あら、その口ぶり、さてはアルコール中毒者ですね?』
2人で笑い合った後、
彼はどうやら真剣に話したい事があったのか、
やっと、私に体を向け、目を合わせた。
「本当に、約束破ってすまなかった。」
『いいですよ、こちらにも非はありますしね』
「日本、今度こそ、今度こそ、約束を一方的に破らないことを誓う。
だから、また、俺と約束してくれないか?」
身を乗り出して話している彼は、見た目の大きさよりも遥かに子供っぽく、ふと笑みがこぼれた。
『ええ、勿論です!』
一瞬にして晴れた彼の顔、
あゝ、今の列強は、本当に無防備だ。
そんな私を見た彼は、何を思ったのか、
私に近づき、抱きしめた。
『えっ、あの、ソ連さん…??』
いきなりの事で驚いている私を他所に、彼は抱きつく力を強める。
「日本、愛してる。」
今、目の前にいるロシアさんを見ながら、
ふと彼と約束を交わした『あの日』の約束を思い出した。
あの約束は今、ロシアさんが継いでいる。
もう、彼が消えてから30年以上が経った。
それでも私は懐かしいのか、
ロシアさんに対して時々、彼の名前を呼んでしまう事がある。
先日、ロシアさんからの告白により、私達は付き合い始めた。
無論、私もしっかりロシアさんの事が好きだ。
私がロシアさんを好きになったのは、
“あの人の子だから”
ではない。
ロシアさんを、
ロシアさん自身を好きになったのだ。
あの後、アメリカさんが来て彼の言葉には答えられなかった。
けれども、目の前にいるロシアさんには、ちゃんと伝えたい。
もう2度と、会えなくなるかもしれないから。
あの人譲りの大きな体に抱きつく。
見上げれば、ロシアさんは顔を真っ赤にして此方を見ていた。
「に、日本…?急に、どうしたんだ?」
普段ハグをしない私にはとても恥ずかしく、
それを隠すため、ロシアさんに抱きついている力を強くしてしまう。
『ロシアさん、愛してます。
ロシアさんは約束、破らないで下さいね。』
彼は少しの間驚いた顔をしたが、
直ぐに、笑顔をこちらに見せた。
「勿論、日本の願いなら命をかけてでも守る。」
そう言ってロシアさんは私を強く抱きしめた。