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第1話「異能力」


これは、ある武装探偵社の物語である。





あーあ、どうしようかなぁ、と太宰が悩んでいる。何に悩んでいるかと言うと、異能についてだ。太宰の異能力、「生と死」、「人間失格」はあまり好かれたものでは無い。「人間失格」は異能無効化、「生と死」は薬を出す脳力。どちらにせよ、異能者にも非異能力者にも毒だ。非異能力者といえば乱歩が思い当たる。けれど太宰は最近思うようになったことがある。それは、

「乱歩さんって、異能力者なのでは?」

ということだ。何故なら、乱歩は最近変なのである。敵との対戦中、敵が急に何か嫌なことでも思い出したかのように頭を抱える。その度に乱歩は苦い顔をする。そして、殆ど誰にも聞こえない声で、

「なんでこんなやつなの?」

と呟くのである。だが太宰はそれを聞き取っていた。その一言をずっと気にしているのである。直接乱歩に聞きに行くことにした。


乱歩は薄々気づいていた、太宰にバレてしまうということが、バレるのは時間の問題、自分の異能が嫌いな為、異能力は超推理と自分の脳なのだがそう言い張っている。嗚呼、何時バレてしまうのだろう。震えながらも、若干楽しみという感覚がある。この不思議な感覚。乱歩は自分でも分からないが、誰が自分をわかってくれるのか、そういう気持ちがあるのだろう。

乱歩の異能力は社長にもバレていない。

誰が乱歩の真相に気づくのか…


太宰は乱歩の部屋の前にいた。

乱歩の部屋のドアをノックした。

「乱歩さん。聞きたいことがあってきたんですけど、お時間頂けますでしょうか?」

そうきくと、乱歩は一言いいよといってドアを開けた。それで、乱歩は太宰を部屋に招き入れて言った。

「僕に聞きたいことってなに?」

乱歩は疑問とワクワク感でいっぱいだった。その問いに太宰はええ、と言い、こう続けて言った。

「乱歩さんの異能力についてなんですけど、いいですかね?」

暫く乱歩が黙り込んだ後、こう言った。

「別にいいよ。異能でしょ?」

その返答が帰ってくるとは太宰は思ってなかったのか、ビックリした。

「そうです。乱歩さん、敵との対戦中に、敵が急に何か嫌なことでも思い出したかのように、頭を抱え込んだのを覚えていますか?」

そう問う。乱歩は覚えているよ。と答えた。更に太宰は考えを乱歩に伝える。

「その現象、初めてじゃなく、何回も起きているんです。全て乱歩さんが戦いに参戦している時にです。」

ほう、と乱歩は感心したかのように頷く。

それで?と乱歩が言うと太宰はこう答えた。

「それは」

少し溜めたあと、こういう。

「その現象は、乱歩さんの異能力なのではないかということです。」

「そうか」

「はい」

静かな空気になり、乱歩が先に言葉を発した。

「はは、そうだよ。僕の異能力だ。」

「それで、どういう異能で?」

太宰は気になり問う。それに乱歩は答えた。

「僕の異能力は2つ。そのうちの一つだよ。その異能は「魔術師」だ。炎を操れたり、相手の精神を操る。そして、相手に地獄のような記憶を思い出させる異能力。本当に僕は自分の異能力が大嫌いだ。」

そう乱歩が説明すると成程と太宰は言う。そして、

「それで、2つと言いましたよね?もうひとつは?」

「…「心理試験」ってやつ。」

続けて言う。

「「心理試験」は自分で異空間を作ることが出来る。異空間は自由自在。異能を禁止することも出来る。あと、相手の心が読める。これがまた嫌いなんだ。だったら、「魔術師」の方がいいくらい。」

やだやだと言う乱歩。それに太宰は言う。

「異能禁止にできる?」

「そう。異能無効化を空間に入れる際には無効化できる。だから、避難路として使える。」

「成程。」

意外と便利な能力だと思う。太宰が不思議に思ったのは乱歩が自身の異能力を嫌っていることだ。何故だ?こんなにも使える異能力なのに…そう太宰は考えた。

「あのう、何故異能力が嫌いなのか、言ってもらっても大丈夫ですか?」

太宰が問う。うーん、と乱歩が考え、いいよと一言。そして、

「まあ、心理試験は後から気づいたんだけど、先に魔術師があるって気づいたんだ。僕の魔術師ってさ、勝手に暴れたんだ。それで、どんどん人に嫌われて、みんな居なくなっちゃって、だから嫌いなの。」

乱歩は苦笑いをしている。太宰はもうひとつは?と聞く。乱歩は言った。

「心理試験は、異能力者からも非異能力者からも嫌われる異能力。何故なら、僕の異空間なら自由自在。そういう異能力だから。人の心を読めてしまうから。あんまり好きじゃないかなぁ。 」

成程と太宰は言う。じゃあさ、と乱歩が言ったあとこう言った。

「太宰も自分の異能力嫌いっぽいけど、なんでなの?」

太宰は驚いた。そこまで気づいていたと思っていなかったからだ。

「そうですね。人間失格は非異能力者からみたら一般人ですし、生と死は猛毒をだすことができますが、その為に薬を飲む。だけど薬の毒は私には効かない。それが嫌いなところですかね?」

「苦労してるね」

「そうですね」

太宰は問う。

「社長には異能のこと言ってるんですか?」

「まさか、言ってないよ」

「え!言っていないんですか?」

「うん、気づいて欲しかったんだね。僕」

そう言った。

「乱歩さん。私は気づけましたよ。」

乱歩がふふ、と笑い。

「そうだね。有難う太宰。 」

「お礼を言いたいのはこちらですよ」

そうぼそっと言った。それは、乱歩にも聞こえぬほどに小さな声で…


後書 き

はい皆様読んでいただきありがとうございます。乱歩さんと太宰さんメインになってしまって申し訳ないです。次回はもう少し戦闘シーンなどで他のキャラの異能力の説明などを時々入れながらどんどんキャラ出そうと思います。え?鏡花ちゃんは?って?それはあとからのお楽しみです。それではまた。

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((o(´∀`)o))ワクワク

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