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(前回のあらすじ)

書いてる暇ないのでカット


第3話

「太宰さん!!!」

「…誰?」

しまった。心の声が出てしまった。…にしてもこの人めっちゃ大きい声出すな。正直うるさい…。声がでかい所は彼奴と変わらたいな。正直こういう奴は苦手だ。人の名前を呼ぶぐらいならそんな大きな声を出さなくてもいいだろ…。遠い距離からまだしもそこまで遠くないし、普通の声量で聞こえるし。はぁ。本当になんなんだ。

「や、僕を忘れてしまったのですか!?そんな…。」

「え、えーと。」

「僕は芥川ですよ!!」

ん?今芥川って言った???え???

「え、芥川??」

「そうです!!思い出したか?太宰さん!!」

芥川ってまさかこの人は…あの芥川先生のご子孫!?私はなんっって無礼な態度をしてしまったんだ!!

「え、えーと。下の名前は?」

「そ、そんな太宰さん。僕のことを本当に忘れてしまっただなんて…。僕は芥川龍之介です!!どうか思い出してください!!」

え?き、聞き間違いか???い、今芥川龍之介って。そんなことあるはずがない!!だって、だって芥川先生は…!!

「え、えーと。聞き間違いだとしたら申し訳ないんだけど、今芥川龍之介って言った?」

「聞き間違いなどではありません!!!太宰さん、本当にどうしたんですか!?」

「あ、芥川…龍之介…?」

「はい!!」

「あ、あの芥川龍之介??」

「は、はい…。?」

「え、え、え、えーーーーーーーー!?!?!?!?!?!?!?!?」

「だ、どううしましたか!?太宰さん!!」

え、あの芥川先生がなぜここに!?同姓同名!?いや、そんなこと起こるはずが…。偽物…???で、でも本物なら!!

「…」

「だ、太宰さん?」

ーーー芥川sideーーー

え、太宰さんどうしたんですか!?僕のことを忘れてしまっ…た…?そ、そんな…。

ーーーー再び太宰sideに戻る。

「あ、あの…」

「どうかしました!?太宰さん!!」

てか本物の芥川先生なら…なんという奇跡だ!!てか、あの芥川先生に会えるなんて!!今日が命日じゃないか!?!?てか太宰さんって呼び捨ていいのに!!!!って落ち着くんだ、私よ。ここはひとまず…

「あ、芥川先生…。私に…私に芥川賞をください!!!!!!!ってかサインください!!!!!あ、あと是非私の小説を読んでください!!!!!」

「!?!?!?!?」

興奮。

太宰(?)は非常に興奮していた。それはそのはず。何故ならずっと憧れていた芥川龍之介という男に出会えたのだから。だが、芥川は興奮している太宰(?)に対して、困惑していた。それもそのはず。何故なら目の前にいるあの太宰さんが土下座をしながら。(サインをください!!!)なんて言い始めたからだ。それに芥川賞ってのもさっぱり理解ができなかった。それに太宰さんが小説を書いていたことにも非常に驚いた。

だか、困惑以上に喜びといつものが生まれた。何故ならこの一瞬で芥川はあの太宰さんが自分のことを好いてくれたと感じたからだ!

そして、彼の言葉の後、芥川は思わず土下座をし、

「僕のサインなどいくらでもあげます!!!そ、それにその芥川賞?ってのもよくわかりませんがいくらでも太宰さんにならあげます!!!太宰さんの小説も何百回でも読みます!!!てか僕こそ太宰さんのサインをください!!!」

「な、私のサインが欲しいんですか!?ぜ、是非とも!!!」

歓喜。まさに歓喜だ!!あの芥川先生に小説、読んでくださるなんて、私はなんって幸運な男だ!!!そして、何故だがよくわからないが、どうやら芥川先生とこの体の男は知り合いで、しかも芥川先生はこの男を好いている!!今までよくわからんことばかりで嫌になっていたが、今この瞬間、私はこの男の体に慣れて心底嬉しくなった!ああ、こんなに生きていてよかったと思ったのは初めてだ!!


カオス。この状況はカオスである。はたから見たら、成人男性2人が土下座し合っているのだから。それに芥川は異変に気付いていない。本来、この芥川が知る太宰治はこのような人間ではないのに。今の太宰(?)とは真反対なはずなのに。おそらく嬉しさのあまり思考が追いついていないのだろう。そして、このカオスな状況に2人男が現れた。

「あ、敦。一体これはど、どうなっているんだ??」

「ぼ、僕も聞きたいですよ、国木田さん」






次回もお楽しみにー



やはり、恥の多い生涯を送ってきました。

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