冬が作ってくれるご飯はいつも美味しい
そんな日常に慣れてしまった自分は、冬の話を聞きながらご飯を食べた。
『今度2人で遠出しない?』
冬の提案に、僕はさっきのお金が使えるかと思った。
「いいね。せっかくなら海とか行かない?」
僕がそう言うと、君は目を輝かせながら頷いた。
冬と居られる時間が増えていって僕は嬉しくなった。
食器を片付けながら、明日はなにがあったかと考えていた。
ドン
後ろから大きな音が聞こえた
急いで向かったら、冬が廊下に倒れていた
意識がない、体温が低い、息が浅い、そしてないより、今まで以上に冬の体重が軽くなっているのを感じた。
「冬!!」
僕は急いで救急車を呼んだ
救急車に乗っている時、僕はずっと冬の手を握っていた。
いつから冬はわかっていたのだろう
それとも自分の変化に気づいていなかったのだろうか。そんなはずは無い。腕があんなに細かったのだ。それなら、分かっていて僕に言わなかったのか。なんで、なんで
僕の頭の中はぐちゃぐちゃだった
そうしているうちに病院に着いた
冬は奥へ運ばれた。僕はロビーで待っているしかなかった。
瞼が重くなるのを感じた。
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