龍羽
夜の空気は甘く、船内の薄暗い明かりがふたりの影を絡ませた。
🏹「ベロベロだなあ〜、龍水。」
🐉「ん…」
🏹「可愛いな〜、えへへ。」
🃏「まぁ、羽京ちゃんもだいぶ酔ってるけどねぇ〜。」
🏹「ああぁ!龍水、ここで寝ちゃだめだよ。風邪引くよ?」
🐉「う〜ん…」
🏹「あはは、僕が一緒に歩いてあげ…ん〜」
皆の突っ込みが空気を割る。
皆『いや、歩かせるのかよ!』
ぐいっ。
首筋を掴まれ、ふわりとした意識が一気に引き締まる。
🐉「うう〜ん。いたいぞ…」
🃏「ドイヒー?! 誰か抱っこしていってあげて!」
どさッ。
抱きかかえられた瞬間、羽京の肌は龍水の体温に触れて熱を帯びた。
🏹「わっ…抱っこされちゃった。」
🏹「ごめんね、ゴリラじゃないお兄さんで、むにゃ。」
🐉「可愛いな、貴様は…」
龍水の低く甘い囁きが耳元に触れ、熱い吐息が羽京の首筋をくすぐる。
🐉「もう酔いはない。それに、力が弱い方が、襲い甲斐があるしな。」
🏹「へぁ…」
🐉「すまんな。ただお前とここに来たかっただけだ、二人きりでな。」
🏹「あはは〜。」
🐉「まだ酔いが覚めないのか?」
🐉「そうか、なら…」
ぱちっ。
羽京の目が覚める。肌に残る龍水の熱と、ざらりとした感触が意識を刺激する。
🏹「へっ?! 服は…」
慌てて周囲を見渡す。
🐉「はっはーぁ、目が覚めたか。」
龍水の声が部屋の奥から響き、彼の影が淡く揺れた。
🏹「これ龍水がやったの?!」
真っ赤な頬を手で隠し、あわてて服を整える。
🐉「すまん、勝手に。酔ってしまって…」
🏹「酔って…?!」
怒りがこみ上げてきたが、一度気持ちを沈め龍水の方を見た。
🏹「違うよ。」
ふわりと立ち上がり、よろめきながら龍水に近づく。
🏹「記憶ないから怒ってるだけ…了承得てからやってね。今度から。」
🐉「はっはぁー!了承を得ればいいのだな。」
🏹「そッ、いうことじゃ…//」
羽京がベッドに腰かけると同時に馬乗りになり、両手で頭を掴んで押し倒す。
🏹「はっ、ん…ぁ。」
龍水の太い指が服の中に滑り込み、羽京の肌を優しく撫でた。
熱い吐息が耳元で乱れ、羽京の鼓動は速まった。
終わり!!
コメント
2件
え、ちょ待って尊すぎない?? 龍水そのままやれやれーっ)) てか羽京ちゃん可愛すぎん!??