第十八話 最終話
注意書きは第一話をご覧下さい。
青side
ガチャッ
赤「やっほー、おじゃましまーす!♪」
青「どーぞ」
今日は俺の兄弟が来る日。
紫「あれ、水ちゃんおらへんの?」
青 ピクッ
そうか。こいつらは水が病気だったことを知らない。
青「…もうおらへんで」
桃「でもなんか3ヶ月だけお邪魔させてもらってるって言ってたよね」
黄「そういうことか。て事は部屋も散らかってるんやな?」
青「そゆこと。て事でよろしくな〜」
桃「はーっ!終わったー!!」
青「サンキュー」
黄「てか青、最近痩せたな」
青「え?」
そういえば水が亡くなってすぐはそんなに食べてへんかったからな…。今はそんなことないけど。
紫「どしたん?相談のるで〜」
青「いや、大丈夫」
青「…あ、そや。水から手紙預かってるんよ。今持ってくるな」
赤「ほんと!?楽しみ〜♪」
青「はい。これが黄で、これが桃。これが…紫でこっちが赤やな」
桃「どんなことを書いてくれたんだろ♪」
黄桃赤紫 ぺラッ
青「…」
黄桃赤紫「…」
まあ、そんな顔にもなるわな。さっきまでウッキウキだったのにどんどん青ざめていく。全員の手紙に共通で書かれていた言葉。それは
実は病気でもうこの世にはいない
ということ。
紫「う、嘘やろ……?なんでこんな…っ」
桃「…きっと…嘘じゃないよ…だって全員に書いてあるんだもん…」
赤「青は知ってたの……?」
青 コクッ
黄「バカ野郎」
青赤紫桃「!?」
黄からそんな言葉が出てくるとは思わなかった。
黄「なんで言わなかったんや?迷惑だなんて思わんし、力になれたのに…!!ポロポロ」
青「黄…」
赤「うっ…水っち…ポロポロ」
紫「水ちゃん……ポロポロ」
桃「俺も…大好きだよ…!ポロポロ」
なあ水。みんな悲しんでるで。お前はひとりじゃないんやで。
紫「てか病気ってわかっとったら、もっと時間を大切にしたかった…ポロポロ」
青「…」
やばい。俺ももらい泣きしそう。
青「…俺の目標聞いてくれる?」
青「俺はたくさんの思い出をつくって、俺がタヒんだ時、水にたくさん話してあげたいんよ」
青「やから、みんなで思い出つくってこうぜ!水にたくさん話すために」
桃「…そうだな」
黄「水が飽きるぐらいの思い出つくったるわw」
赤「たまにはいいこと考えるじゃん」
青「一言余計やぞ」
紫「普段そんなこと言わへんもん」
青「うるせぇぞ!」
水、みんなでそこにいくからまだ待っとってな。
貴方と過ごした時間はかけがえのない宝物
私を愛してくれてありがとう
俺を選んでくれてありがとう
ずっと愛してる
何十年先の未来でも。
end
コメント
1件
マジ泣きなんですがっ?!(´;ω;`)水ちゃぁぁぁん!!!