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綺麗な高層ビルの屋上

僕は跳び降りた。

あぁ何回目なんだろう、、、何回跳び降りてもきっとこの痛みには、慣れないな。でも彼女を救うためだ。今度こそ成功させる。だから待ってて、



「ねぇ、純?今度何処かで遊ばない?」

ニコニコと僕の方に近づいてくる彼女。

彼女は千秋。僕の幼なじみにして、彼女でもある「うん。どこ行く?」

嬉しそうにスマホをいじり、

「ここ!」

そこに映されていた画像を見る。

ここか。確か千秋が最初に死んでしまった場所だ。変える必要は無い。今度こそ彼女を千秋を救ってみせる。

「いいんじゃない?千秋の好きなパンケーキもあるし、オシャレだね。」

「やった〜!じゃあここで決まり!」

弾ける笑顔。僕はきっと、この笑顔があったから

ここまで来られた。

「じゃあ明日の午後。純の家に迎えに行くね。」

そう言って千秋は帰っていった。


タイムリープ 何回も繰り返し一定の時間に戻れること。

僕は今、千秋を救うためこのタイムリープを繰り返し使ってる。なんで使えたかは自分でもよく分からない。


ある日、千秋は僕をカフェに誘って来てくれて次の日の午後、千秋と交差点で待ち合わせをしていた。僕は少し早めに着いていたから彼女を待っていた。数分後、遅れて彼女が来た。僕の方に手を振り歩き出した途端、信号を無視をしたトラックが彼女の方へと突っ込んでいった。

鳴り響く鈍い音。辺りは騒然としていた。

最初は訳が分からなかった。トラックの方へと近づき彼女を探す。運転手を見るとぶつかった衝撃で気を失っていた。

生々しいく凹んでいるトラックの跡。

しばらく何も考えることが出来なかった。

「大丈夫ですか!!?」

遠く方から人のこえがする。行ってみると、、、

大勢の人に囲まれて倒れている彼女がいた。

ボロボロになったワンピース。

頭からは、赤黒い花弁が散っていた。

「どけろ!!」

人を押しのけ彼女を抱きしめる。

「千秋!千秋!?返事をして!!」

既に冷たくなった彼女。彼女は死んだ。


数時間後、警察と救急車が来た。

冷たくなった彼女が運ばれトラックの運転手は警察に連行されて行った。

彼女を失った絶望感で溢れた。


それから僕は自分の部屋にこもるようになった。

彼女のいない世界は、とても灰色で何をしても楽しくない。親には、心配され、彼女の親も僕のことを心配してくれている。自分の娘が亡くなったのに、この中で一番辛いはずなのに。

数ヶ月考えた。

あの時こうしていたら、、、、、

そして考え続けた結果、僕は彼女の所へ逝く事をきめた。


そして、ビルの屋上から跳び降りた。

しかし何故か死なずにあの日に戻った。


続く

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