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ⅸ
今日は目覚めてから初めて雨が降った。
朝からパラパラと降っている。
でも、今日は仕事だ。
雨の中だとどうなるんだろう。
そして、
やはり琥珀さんが心配だった。
『琥珀さん、行こう。』
『うん、』
琥珀さんと家を出る。
『傘はこれ使お、』
琥珀さんが、傘をさしてくれた。
2人で1つの傘に入る。
雨が傘に当たる音が少し心地よい。
だけど、
雨が降っている日はちょっと暗い。
気分もそれほど良くなかった。
今日は初日と同じ町の見回りだった。
皆、傘をさして歩く。
『あー、雨の日ってヤダなー』
如月さんがほんとに嫌そうに言う。
傘をさしても、少しずつ濡れていく。
靴が濡れて気持ち悪い。
でも、こう言う日にかぎって…
〔緊急!こちら第3隊!幸の森C地点で殺人事件発生!援助を願います!〕
無線から、慌てている声が聞こえた。
『私たちも向かおう!』
「「「はい!」」」
第1隊も向かう。
森の中、
人影を探した。
『第1隊、C地点内に到着した。』
鷹也隊長が言う。
ここら辺か、
〔こちら第4隊!D地点で黒い服を着た男を2人確認、4時の方向へ逃走中です!〕
〔こちら第2隊!A地点でも黒い服を着た男を発見!〕
複数の方向へ逃げたようだ。
そして、
『あそこにも逃走者が!』
『第1隊も、C地点で黒の服を着た男を発見した!』
『銅!行くぞ!』
僕は、傘を琥珀さんに渡して走る。
男はこちらに気づいて、逃げる方向を変える。
『挟み撃ちにした方が良いかもしれません!』
東雲さんが言う。
『僕は左から攻めます。』
僕は左へ向かって走る。
『では僕が右から行きます。』
東雲さんが右へ走る。
と、
前に第3隊の仲間がいる。
『前は任せてください!』
黒服の男が止まる。
そして、
銃を取り出した。
バン!
発砲音が聞こえる。
バン!バン!
こちらにも撃ってきた。
でも、皆で挟めた。
皆で、距離を詰める。
琥珀さんを置いて来てしまったので早く終わらせないと。
え?
琥珀さんが後ろにいた。
いつの間に!
まさか、
着いてきたのか⁉︎
なら、遠慮なくいこう。
まだ、銃を撃つ。
と、
近くの草に隠れた。
まずい、
どこに、
どこに行った?
ガサガサガサッ!
『そこだ!』
男を見つけ、走る。
男の腕を掴み、足をかけて倒す。
そして剣を、銃を持っていた腕に刺す。
皆が集まる。
皆で取り押さえる。
『逮捕だ!』
第3隊の1人が手錠を男の手につける。
手錠があるのか!
知らなかった、
でもこれで抵抗はできないはず。
『他も見てみましょう!』
東雲さんが言う。
〔こちら、1人の男を確保しました。〕
〔こちらでも、1人確保した!〕
元々どれくらいいるのかわからない。
次はどこに向かえばいいかもわからない。