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太宰は、使い物にならなくなった。もう、ただの人形みたいだ。太宰は、見知らぬ男にレイプされた。太宰は脳を損傷した。
太宰は壊れてしまった。幼児のようになった。
それを鴎外が見逃す筈もなくーーー。
太「森さん、僕ね、森さんが好きなの」
鴎「嬉しいよ、太宰くん。」
太宰は、記憶を無くしてもなお、性行為をやめなかった。
鴎外が寝静まり、太宰は台所に向かった。
行為の後の残り香を燻らす青年ーー、太宰は、
自らの後孔に残る白濁を指に掬い取り、刃物に塗りたくった。
シーリングランプにてらてらと光るその様は、彼が男性に抱かれた証拠だ。
太宰は、ソレを己の腕に突き立てた。
グジュグジュと卑猥な肉の音がする。
カランと乾いた音で、鴎外が目覚める。
彼が戻って来た、そう信じているから。
だが、不幸というものはいつも唐突なものだ。
太「痛いよ、森さん、痛いよ!!」
鴎「太宰くん、大丈夫だよ。全部、全部私が書き換えてあげるから。」
それでいい、それでもいいんだ。
鴎外すらも疾っくの疾うに狂っていたから。
とやかく言ったって実際問題、彼は帰ってこない。
ならば今の可愛い仔猫ちゃんを叱って愛して見てあげよう。
私だけのカスタムラブドール。
バラバラになるまで愛してる愛してる愛してる。
もう戻れはしないさ。
だって壊れた君が一番汚くて可愛いから。