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えぇ〜どうも。お久しぶりです。

1作目へのいいねありがとうございます!

こだわりがある方は前回のATTENTIONをお読みになってから本文にお進み下さい。

ではどうぞ!










――――――――――――――


「しょーちゃーん!手洗ってきたよ!」

「お!偉いないむくんよしよし」

「ふふーんっ」


冷蔵庫に僕が買ってきた具材をしまってくれていたらしい彼は、わざわざこっちに来て頭を撫でてくれた。彼の手は、ちゃんと大きくて男らしいくせに、ふわふわもちもちしていて柔らかい。その温かい手のひらに触れてもらえるのが嬉しくて、ぐりぐりと頭を押し付ける。


「これでしょーちゃんの手、僕のシャンプーの匂い〜!!!」

「うわなにそれちょっと嫌」

「えーひどいー!いい匂いなのに……」


正しくは、マーキングしたいのに、である。

あのヘアオイルを見て、僕の匂いだけを意識して欲しい、なんて思うくらい独占欲は強いと思う。

でも、表には出さない。彼が怖がりな事を誰よりも知っているから。


「そーゆー問題じゃないの!」

「へぇ〜どういう問題?」


ニヤニヤして彼を見つめる。彼はしまった、墓穴掘った、という顔をしている。赤く染まった耳が、答えそのものである。


「……恥ずかしいの!もう……言わせないでよ」

「ははっ、ごめんごめん、よく言えたね!えらいえらい」


僕もご褒美に彼の頭を撫でてあげる。透き通った白髪は、ふわふわしていて気持ちいい。彼も撫でられるのが心地良いらしく、目を閉じながら擦り寄ってくる。ほんとに可愛い。猫みたいだ。

しばらくそうしていると、あ、そういえば、とこっちを向いた。


「いむくんシュークリーム好きよな?」

「うん、好きだよ?」

「よかった!ちょうど昨日買ったん、一緒に食べよ!」

「え!ガティ?食べるー!めっちゃ嬉しい!」

「ガティやめぇやw」

「へへw」


こうやってふざけるのが1番楽しい。

さっきの不安は杞憂だったみたいだ。まあ、普通に考えてたまたまだよね。


「じゃあ準備してくるな〜」

「僕も手伝う!」

「いや、いむくんは座っといてええで?」

「えぇ、悪いよ〜」

「いいの!おもてなししたいから!」

「ん〜わかった、じゃあ待ってる」


そんなキラキラした目で言われたら肯定以外できないよ……可愛いなぁ……

僕はスマホを見ながら大人しく待っていることにした。





――――――――――――――


やっぱり杞憂じゃなかった。


「いむくん〜おまたせ〜」


粉砂糖のかかった可愛いフォルムのクッキーシューと一緒に運ばれてきたのは、透明なカップに入った真っ赤な液体だった。湯気を立てているから、きっとフレーバーティーだろう。


「それ、どうしたの」

「ん?……あぁ、紅茶のこと?」

「うん」

「これ、ストロベリーティーって言うんやけど、りうちゃんがこの前くれたんよ〜!ほんのり酸味があって美味しいからしょにだにもあげる、って。シュークリーム甘いからちょうどいいかなって思っていれてみた!おしゃれだしめっちゃ美味しそうだよね!さすがりうちゃん、センスある」


予感的中。今度は赤で、しかもりうちゃんからというのが確実。

にこにこ微笑む彼は、とっても嬉しそうで。それと反比例するように、僕の心は灰色に曇って行く。美味しいから?本当にそうだろうか。しかもよりによって赤色……りうちゃんにやましい心があるのでは、しょうちゃんを僕から取ろうとしているのでは、と思ってしまうのも無理はなかった。

しょうちゃんはふわふわしているし、危機感というものがない。だから男女問わずよく言い寄られている。誰にでも優しい彼は、自分がそういう意味で声をかけられているとは思っていないから、普通に話したり、着いて行ったりしてしまう。僕がいつも牽制しているから良いんだけど、放っておいたらどうなる事か、本当に肝が冷えるのだ。だけれど、メンバーだけは、そんな事は無いと信じていたのに……

でも、本当に好意であげただけかもしれないし。さっきのこともあるし。モヤモヤ、してしまう。 せっかく大好きな彼の家に遊びに来たのに、色んな事を気にして楽しめない自分にもイライラする。

何より、自分でない他の人があげたものが彼を笑顔にしているという事実が腹立たしくて仕方なかった。


「いむくーん?大丈夫?」

「……ん?……別に、大丈夫」

「ほんと?なんか怖い顔してたけど?」

「ううん、なんでもない」

「そっか、ならいいけど、なんかあったら頼ってな?」

「うん」


でた、無自覚。余計にタチが悪い。怖い顔してるのは君のせいなんだ……


「それよりさ、早く食べよ!」

「そうだね!」


そうだ、まだなにも起こった訳じゃないんだ。シュークリームくらい、楽しい気持ちで食べなきゃシュークリームに申し訳ない、と思って、自分に生じた疑念に無理やり蓋をした。


「シュークリーム美味しそう!これ、クッキーシューだよね?」

「そう!駅前に新しいケーキ屋さん出来たんやけど、めっちゃかわいいお店でつい入っちゃったんだよね。そしたらシュークリームあって、いむくんと食べようと思って買ったんよ」

「そうだったんだ!ありがとう、優しいね」

「へへ〜また褒められた!」


またまた、屈託なく微笑む彼。

なんだ、僕の事大好きじゃん。ちゃんと想っててくれてるじゃん。心配、し過ぎかな……

でも、彼の僕への態度と今日の疑念への気持ちがあまりにも乖離しているのは事実だった。


「じゃ、たべよっか!」

「うん!」

「「いただきまーす!!!」」




「ん〜!!美味しい!最高!」

「ほんまに!買って正解!!!」


クッキーシューは生地はサクサクで、中のクリームは甘くて滑らかで、その2つの要素が絶妙なバランスで噛み合っていて絶品だった。

そして僕を悩ませたストロベリーティーは、認めるのは悔しいが、紅茶の芳醇な香りの中に、柔らかい酸味があって、甘いクッキーシューと中和してとても美味しかった。悔しいけど。



「あ〜美味しかった!」

「ねー!買ってくれてありがとう!」

「どういたしまして!」


2人で微笑み合う。


「「ごちそうさまでした!」」



「さあ、片付けなきゃ」

「そうだね」


流石にやらせてばっかりなのは気が引けて、お皿洗いは手伝おうと席を立った。

と、その前に。


「しょーちゃん、お皿持つ前にこっち向いて?」

「ん、なに?」




ペロリ




恐らくあのストロベリーティーのせいで赤く染まっているであろう舌で、彼の口に付いていたクリームを舐めとった。




「甘いね」


「…………っ〜〜!!」



みるみる赤くなる彼にニヤけが止まらない。


「もう!!鍋作る!!ばか!!」

「はいはいごめんって」




喋ってる途中に覗く舌が赤くてえっちだった、というのは秘密である。









――――――――――――――


最後まで読んで頂きありがとうございます!

ちょっと甘めにしてみたんですがいかがでしょうか……

更新久しぶりすぎて、夏の話を書くところでした、危ない。

水白ちゃんにはずっと幸せでいて欲しいです。

また気が向いたら更新します!

以下は作者の勝手な独り言なので気になる人だけどうぞ()




なんで急に更新……?

なんか他ジャンルの腐小説(ちなみに572(わかる人にはわかる)、サイトは支部、そう、支部は最高だぞ!)読んでたら創作したくなりました。気分屋過ぎるだろ!!!と思ったそこのあなた、その通りでございます弁解の余地もありません。

きっと水さんの夜〇警備実況を見たのも一因です。作者は受験生なのであんまりスマホ見ないようにしてるんですが、夏休みの最後くらい羽根伸ばしてもいいよね!!!と思ってようつべを開いたが最後、今日は何もせずぐうたらしてしまいました。スマホ恐るべし。皆さんも受験生になった暁には今手元にある薄くて小さい文明の利器は親に預けるなりなんなりする事を強くおすすめ致します……

で!しばらく彼らの動画を見てなかったわけですが!水さん大好きそしてチ〇ズアートさんのホラゲ大好き人間としてはおすすめ欄に水色の彼とあの四字熟語が共に描かれたサムネが現れたらポチッとしない訳がありませんよね?

感想ですか?相変わらずプテ……ごっほん、可愛いお声だなと思いました。あの可愛さ、ほんとに天使だよね。なんにも変わってなくてほっこりしました。でもツッコミ上手くなってた気がします


ていうかあのホラゲ怖くない……???


あとですね!最近の悩みは!成人したのに!えっちぃのが!読めないことです!!!早く大学生になりたい〜〜!!!





それではまた〜

この作品はいかがでしたか?

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コメント

3

ユーザー

いむしょー尊い( ´ཫ`) いむくんが嫉妬しているのが良い!! 初兎くんがふわふわしていてかわいいです続きが楽しみです

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