蝉が鳴いている。
熱気が身に纒わり付く。
汗が流れる。
………………暑い!!!!
「ねぇー!ちょっと休もうよ!!!暑すぎるよ!くたばっちゃうよー!」
耐え切れず私は叫んだ。
「くたばんないで!あとちょっとだからぁ!」
そう血も涙もない返事をしたのは夜華。
「嫌だ!まだ行くならくたばってやる!」
だってめっちゃ暑い!死んじまう!うわぁぁぁ!!!
「も〜…莉茉は体力無さすぎ!!!」
そんなの私だってわかってるもん!
「はぁ…ちょっとだけね。」
「まじ!?ありがとー!」
休めるぅぅ!!!
そうして東屋(あずまや)に行った。
「あれ、そういえば乃愛は?」
乃愛がいない。
いない。じゃない。やばいわ普通に。
「のあー!どこー!」
叫んだ。
待って、疲れるわ叫ぶの。
「ねぇー!来て来て!!!凄いよこれ!」
どこにいるんじゃゴラァ(?)
「ガチじゃんきれー!」
それとなく夜華が消えた。
「ねぇ、もうどこ…」
ふらふらと歩いていると…
手をいきなり引っ張られた。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
バッシャーン!!!という音と共に水飛沫が身を包む。
「「びっくりしたぁ!?」」
…………………………………
「…」
「えっ…?」
「つっっっっっめたぁぁぁ!」
冷た!えっ!?何?どうなってんの!?
「川見つけたの!遊ぼ!」
遊ぼ!!じゃないんよ。私達中2よ?
乃愛は恥ずかしいなんて単語知らないみたいに遊ぶ気満々だ。
夜華は…
「きもちぃぃ~~」
うん。こっちも同様。
「よぉるぅかぁ!」
バシャ!
「んぶぅ!」
水をかけてやると案外可愛い叫びが聞こえた。
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