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18歳の冬、その日は異様に寒くて、
普段は買わないような暖かい飲み物を買って飲みながらゆっくりと炬燵(コタツ)にいた。
そんな時、走って来たのか、息を切らした
姐さんと芥川が来た。ただ一言、
「太宰がポートマフィアから消えた」
ただそれだけ伝えて、2人は俺を抱きしめた。
そこから先のことは覚えてない、いつの間にか俺はベッドに寝ていて、いつの間にか太宰が残した仕事の引き継ぎをしていた。
日々は遅いような早いような、でも確実に過ぎていった。
太宰が消えてから4年、彼奴が捕まったという。
逢いたかったような逢いたく無かったような。
4年振りに逢っても、口先から出るのは昔みたいに悪態のついた言葉だけ、ただ一言、ただ一言なのに、俺は言えなかった。
そこからまた月日が経った、家に帰ったら太宰がいた、なんで?まぁ、仮にもマフィアの元幹部だ、仕方ないだろう。
口先から出る嘘だらけの悪態を吐いていると太宰が徐に立って俺の目の前に来た。
そして太宰は俺を抱き締めて、こう云った。
『一緒の時を刻んでくれませんか?』
「…莫ぁ迦。…お帰り、太宰」
おかえり、初恋。