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「おれは”火”だ」これはONE PIECEに登場するポートガス・D・エースの名言の抜粋。エース、サボ、煉獄さん、サスケ、アブドゥル、エンデヴァー……、ちょっと変わったところだと志々雄真実、ボクの趣味だと蒼月マナブ。火、炎を使うキャラってかっこいいと思わないですか?かくいうボクもその一人なのです。 『1999年7の月、空から恐怖の大王が降ってくる』 ”ノストラダムスの大予言”により人類滅亡が騒がれたこの年、皆が天を望み固唾を呑んで見守るなか、予言は見事に的中し、”恐怖の大王”、即ち赤い流星群が地球全体に降り注ぎました。地球人は滅亡こそしなかったものの、謎の能力を得たのです。 能力には2つのパターンがあって、それは一次能力(ミラクルチャイルドバース)と二次能力(ベイビーセンス)と名付けられ、それぞれが定義づけられました。先ず、”ミラクルチャイルドバース”とは大人が得た能力で、定義は『産んだ子どもに特殊な能力を授ける能力』。そして、”ベイビーセンス”とは『”ミラクルチャイルドバース”の能力の加護を受けて産まれた子どもに発現した能力』を指します。少しややこしくなってしまいましたが…、この物語を読むなら、『世界中の子どもは能力を授かって産まれてくる』ということだけは覚えておいてほしいです。 ーさて自己紹介が遅くなりましたね。ボクの名前は炎堂烈火(えんどうれっか)。この名前と冒頭からも分かるとおり『火炎の能力』を持っています。火炎の能力というとみなさんは、王道である、というイメージをお持ちかもしれませんが、この世界ではボクの能力は邪道中の邪道なのです。ボク以外のクラスメイト32人を見てみましょう。15人が『泣きたいと思ったらすぐに泣ける能力』、もう15人が『笑いたいと思ったらすぐに笑える能力』を持っていて、あとは『体からミルクを出す能力』持ちが1人と『体からおもちゃを出す能力』持ちが1人います。『火炎の能力』なんてマンガ・アニメのような能力を持つやつは世界中を見渡しても、ボクを除いて1人としていないのです。そう、”ベイビーセンス”とは、ずばり『産まれて初めて抱いた欲望を実現させる力』。では、赤ちゃんのボクはこの世に生を受けてはじめに”火”がほしいと願ったのでしょうか? ―――次回はみなさんにボクの能力の詳細をお伝えしようと思います。お楽しみに。