🪐🕶 ランワス
あげるの忘れてました。
Twitterにあげたため、表記が絵文字ですがご容赦ください。
1月13日、🕶の誕生日。誕生日だからといって特段変わったことはなく、普段通りに起き、朝食をとり、机に向かう。
違うことといえば、🪐が来ないことだろうか。いつもなら、朝早くから🕶に会いに来て外に連れ出すランスが今日に限って会いにこない。
恋人という関係上、少しばかり期待もしたのだが、その期待は外れたようだった。
まあ、俺の誕生日になんか興味ないよな。
そう自分にいいきかせ、外出の準備をする。父様に呼ばれていているのだ。
馬鹿げた考えだとわかっているのだが、今日という日の特性上、もしかしたら祝ってもらえるかもしれないと淡い期待をしてしまっている。
だが、現実は残酷だった。
「お前を除籍する。」
部屋に入った瞬間、なんの前置きもなく告げられた言葉に、頭が真っ白になった。
「価値のないものを🪟ル家に置いておく理由などないだろう。」
起伏のない声で淡々と告げられる言葉に現実感がなく、まるで悪い夢でも見ているのかのようだ。
気がつけば除籍状を握りしめ、海岸にいた。
海岸から眺める海と空の青がどこか🪐を彷彿とさせ惨めな気持ちになる。
思い返せば誕生日にいい思い出なんてなかった。素直に祝われたのは何歳までだろうか。いつのまにか誕生日はただ、価値を問われるためだけの行事になっていたように思う。
🕶「結局俺は誰からも必要とされていないのか。」
ぽつりと呟いた言葉は波に飲まれ消えていく。
俺もこのまま、この綺麗な青に溶けてしまいたい。ふらふらと波打ち際に立ち、目を瞑る。そのときだった。
🪐「🕶!!!」
凛とした声が冬のかわいた空に響く。
ハッとして目を開けるとそこに居たのは🪐だった。
🕶「……なんでここに。」
🪐「会いに行ったら貴様がいなかったから探していた。行くぞ、みんなが待っている。」
何が何だか分からないまま🕶は🪐に手を引かれ、どこかへと連れていかれる。
🪐「……ついた。」
連れてこられたのはいつもの談話室だった。
🕶「ここがどうかしたのか?」
🪐「開けてみろ。」
🪐に言われるがままドアを開ける。その瞬間
『お誕生日おめでとう!!!』
そんな声とともに鳴り響くクラッカー。
感慨に浸る間もなく、誰かに突進される。
🕶「ぐぇっ、」
🌹「🕶、心配したんだから!!!」
🕶「🌹……。」
🪐「おい、🕶から離れろ。」
🌹「やーだ」
そう言ってもっときつく抱きしめてくる🌹に苦笑いし、改めて部屋の中を見渡す。
色とりどりの装飾に、テーブルには大きなケーキ。自分のために準備をしてくれたのだと思うと自然と涙が溢れてくる。
🕶「……本当に、ありがとう。」
今日という日はきっと、一生忘れられない誕生日になるだろう。
ちなみにこの後祝いに来た⏳さんに除籍状見られ、🪟パパは潰されます。除籍なくなります。やったね!
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