皆様お久しぶりです
そしてマジでごめんなさい
ぺいんが衛星やらなくなってモチベが下がっていった結果更新するのがめちゃくちゃですまないほど遅れました
今でも俺の作品を見てくれる人がいるかは分かりませんが、とりあえず改めて少しずつですが更新していこうと思います
久々の小説なので表現や話し方等違和感あるかもしれませんが最後まで読んでいただけると幸いです
では本編へ
さて、そんなこんなで記憶を取り戻すと決意を固めて、数分後。
僕は今、ミンドリーさんからの提案で今いる警察の人たちとはじめましてするために宿直室という、本署の中にある個室にいる。
ミンドリーさんによればこの後ある程度の人数でまとめて僕に会いに来るらしい。
正直なところ今日起きてから色んなことがあって今すぐにでもまたたくさん眠りたいところだが、それ以上にやりたいことがたくさんあるので眠気をグッと我慢して誰かが来るのを待ち続ける。
そうやって待ち続けること数分、とうとう扉の開く音がした。
ソファに座っていた僕は扉の方を振り返って誰が来たのかを確認する。
そこにいたのは、ミンドリーさんとらだおさん。それと僕が知らない白髪の、髭がすごく生えている男の人だった。
知らない人だけが来るものだと思っていたので少し拍子抜けしたが、そういえば彼らのこともまだあまり知らないし、ほとんど知らない人だな。
彼らはソファに各自座ると、まずはミンドリーさんが話を切り出した。
「じゃあ、まずは自己紹介からいこうか。と言っても僕とらだおくんはもう自己紹介済みだけどね」
「じゃあ我だけか」
白髪の人はそういうとごほん、とわざとらしく息を吐いて自己紹介をする。
「我の名は皇帝……またの名をニックス・リアと言う。お前の同期だ。よろしくな 」
「皇帝……?」
なんて大層な名前をしてるんだと思っていると、ミンドリーさんから「一応ちゃんと元皇帝ではあるから。まぁ追い出されたらしいけど」とフォロー(?)が入った。
「……とりあえず、よろしくお願いします」
「……本当に記憶が無いんだな」
「さっき話した時にわかりませんでしたか?」
「いや、わかってはいたんだがこう、実際に応対されると中々辛いものがな……」
悲しい顔をしながらそんなことを言われ、思わず言葉を失ってしまう。
「……そう、ですよね。僕と同期なんでしたら、より辛いですよね」
「……そうだな。でもそれはらだおやミンドリーも同じだ。我だけくよくよしてるなんてことは駄目だな」
皇帝さんはそう言ったかと思うと、自分の頬をべしーんと叩いた。痛そうだな。
「……よし、暗い話をして悪かった。改めてこれからよろしく頼む」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
「とりあえず、何か聞きたいことはないか?同期だし基本的にはなんでも答えられると思うぞ」
「じゃあ一つ……さっきらだおさんやミンドリーさんも同じだって言ってましたけどそれってどういう意味ですか?」
「?どういう意味かって言われても、そのままの意味だが?」
「???」
よくわからなくて僕と皇帝さんが混乱していると、らだおさんが申し訳なさそうに言った。
「言い忘れてたけど……実は俺とミンドリーも同期なんだよな」
「言ってなかったのかよ?!」
「いやだって言う機会なかったし……」
僕の目の前で漫才みたいなやり取りが繰り広げられる。僕も記憶を失くす前はこの輪に入っていけたのかな。
僕がそう思いながら見つめていると、らだおさんが気づいたらしく話を切ろうとする。
「落ち着けって。今はそのことを追求するよりやることがあるだろ?」
「ぐっ……まぁそれはそうだな」
無事話を切れたらしいらだおさんが安心した顔を見せると皇帝さんが「今は追求しないだけだからな?」と言いすぐに引き攣った顔になっている。
「……まぁ、それは置いておくとして。他に何か聞きたいことはないか?」
「じゃあ……僕が記憶を失くした原因って」
そう言葉にした途端に空気がすごく重くなったのがわかった。
「……そう、だな、その話は少し長くなるから後ででもいいか?」
「わ、わかりました」
さっきとは違い皇帝さんの声色に怒気が乗っていて、思わずたじろぐ。
そんな僕の様子に気づいたのか皇帝さんはすぐにさっきと同じ声で「……すまない、怖がらせたな」と言ってくれた。
「……お前が……ぺいんが記憶を失くすきっかけになったあの件は今でも思い出すと強い怒りが湧いてきてな……」
「……だい、じょうぶです」
「……本当にすまない」
重くなってしまった空気を振り払うかのように皇帝さんは明るい声で「それ以外に何かあるか?」と聞いてきた。
「それじゃあ最後に、記憶を失くす前の僕ってどんな人だったのか詳しく聞いてもいいですか?」
「もちろんだ。ぺいんは本当に優しい奴でな……」
そこからはさっきの空気が嘘のように、皇帝さんは饒舌に記憶を失う前の僕のことを話し続けた。
らだおさんやミンドリーさんも乗ってきて、僕はたくさん僕のことを知れた。
皆さんは同期なこともあってか僕のことをすごく長い間喋ってて、彼らが伊藤ぺいんのことを愛していたのがよくわかった。
その長すぎる話を要約すると、すっごく優しくて誰からも好かれる人で、すごく面白くて、正義感が強くて、まるで物語の主人公みたいな人だということだった。
……何というか、聞けば聞くほどすごいところしか出てこなくてもしかしたら誇張して話されてる可能性もある。
前の僕のことを聞いたら何か少しでも思い出せるんじゃないかなと思って全部聞いてみたものの、特に何も思い出せるわけでもなく、得たのは本当に自分はそんな人だったのかなぁという感想だった。
そんなこんなで時間は過ぎていき、気づけば話し始めてから一時間近く経っていた。
「……でな、その時ぺいんは────っと」
もしかしたら今日はこれで終わりかなーとまで思える程に口が回っていた皇帝さんの口が止まった。
皇帝さんは何か……無線?の様なものを耳に当てる。
「どうした?……え?もう一時間経ってる?」
皇帝さんは咄嗟に携帯を取り出して時間を確認した。
「うわっマジじゃん?!」
「皇帝気づいてなかったのかよ?」
「僕たちは五分前には気づいてたけどね」
「二人とも気づいてたんなら言ってくれよ?!」
皇帝さんは悲鳴みたいな声を上げると、二人を急かすように立ち上がらせる。
「えーっと?どうしたんですか?」
「いや、まぁ、警察にはお前を慕う奴らは多くてな。だから今日は全員と話すために一つのグループにつき対話できるのは一時間までって決めてたんだが……」
「皇帝はそれをすっかり忘れてて、それで今さっき痺れを切らした後輩たちから急かされたって感じ」
「言っとくがお前らも同罪だからな?!」
「さっきえびす君が公務執行妨害を皇帝君だけに切るって言ってたよ」
「我だけ?!」
と、相変わらず漫才のような掛け合いをしながら三人がドアノブに手をかける。
そして出ていく────直前にこちらを振り返って
「まだ我は色々話したりないから、また話そうな!」
「この後も頑張ってね、ぺいん君」
「また後でな〜」
と口々に言って去っていった。
「……行っちゃった」
何というか、去り際はまさに嵐というか、すごく速かったな。
それにしても、あの人たちが僕の同期の人たちなのか。
みんなすごく優しくて、面白い人たちだったな。
あの人たちと同期だったってことは、やっぱり僕もあんな風にすごい人だったのだろうか。
いまいち実感が湧かないなぁ……僕の話もたくさん聞いたけど記憶が呼び起こされる感じもないし、実感が湧かないや。
そんな風に伊藤ぺいんに思いを馳せていると、ノックの音が鳴り響く。
「入っていいですよー」
そして、ドアが開かれた────
それから、いろんな人たちが僕のもとを訪れた。
えびすっていう青い髪にゴーグルをした僕の後輩という人だったり、キノコ頭のまるんっていう人だったり、本当にたくさんの人が来た。
その度に伊藤ぺいんが愛されてたんだなってのを感じるし、そして記憶を取り戻さなきゃって気持ちも強くなっていく。
本当の僕を追い求めて、これから頑張っていこう。
あとがき
えー、前書きでも書きましたが再度謝ります。ごめんなさい
もしかするとこれからも更新が今回ほど長くはなくても一月二月空くことはあるかもしれないので理解していただけると幸いです
後、マジで小説書くのが久しぶりすぎて内容が短かったり描写が足りないことも多くあると思います
今回も本当なら黄金世代の後、えびすとかさぶ郎とかとの会話も書きたかったんですが内容が思いつかなくて書けませんでした。 いつか別の話で補完するかもしれません
というかストグラの記憶自体薄れすぎてて正直ヤバいです。キャラ崩壊とか口調の変化が今までよりもさらに酷くなるかも……
そんなこんなでかなりグダグダですが、頑張って完結まで持っていこうとは思うので暖かく見守ってくれると嬉しいです
それではまた次回
コメント
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一般人参さんのペースで楽しく書いてくださればいいなと思います!どの作品も大好きです、応援しています!