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「核心に触れる時」

その日出社すると、いつも以上に 日比野(ひびの)のことを気にしていたものの、彼がデスクにはいないとわかり、ほっとして午前中を過ごせた。

夕方になり日比野の姿を見かけ、約束の時間が近づいていることも意識する。

緊張が強まったけど、目の前の仕事をこなすことに集中し、定時過ぎには仕事を終えた。

「お疲れさまです」

オフィスを出る際に、パーテーションの奥の化成品部を見ると、見慣れた日比野の背中が見える。

あと数時間後で彼と向き合うんだと思えば、緊張がまた大きくなった。

時刻は18時20分。

このままレストランへ向かえば、予約した時間よりかなり早く着いてしまう。

けれど街をぶらぶらする気持ちになれず、私はそのままレストランのある六本木へ向かった。

電車を降り、乃木坂方面へ歩きながら、日比野にどう話そうか思案した。

いざ話すとなると、話し方に加え、彼が別れ********************

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熱帯夜~私と彼氏と浮気相手と~

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