コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「ゔ〜〜〜、、」
小鳥がさえずり、温かな日差しが窓を通して入ってくる穏やかな休日の朝。
お腹を守るように両手で抑え、ゾンビみたいなうめき声をあげて、寝室から出てくる彼女。寝起きでもストレートで夕日のようなオレンジ色の綺麗な髪の毛をゆらゆらさせて。そんな彼女は不機嫌そうに眉にシワを寄せている。何かあったのだろうか..。
「etさん、はよー」
「ゔぅ、おはよ、ur..」
マジでゾンビになりそうって思うくらい喉の奥からうめき声をあげている。それに眉にシワを寄せすぎて鬼みたいになっるし、俺のばあちゃんみたいに腰を曲げて部屋を歩いてるから、さすがに心配になってetさんを支えながら歩き、ソファに座らせた。それから、掛け布団もかけてあげた。
「大丈夫?」
「..大丈夫じゃない、死ぬ」
「え、死なれたら困るんだけど」
「マジ死ぬ」
「もしかして、あれ?」
「うん、」
「そっか」
そう言って俺は立ち上がりキッチンに向かった。女子にしかない苦痛の一週間だって前etさんが言ってた。それがきたんだな。そう思いながら、生理中の体にいいココアと、アーモンドやカシューナッツが混ざっているナッツ類の袋を持ってetさんの元に行く。
「持ってきたぞ」
「あ、マジ助かる」
「ココア熱いから口やけどすんなよ」
「ん」
お腹を抑えなながらもココアをズビズビ飲んでアーモンドを食べる。なんかハムスターみてぇだな。
「あんまジロジロ見んな、..うざい」
「へいへい」
生理中は心のバランスが乱れるって言うし、無性にイラついてるんだろう。でも、 こう言ってるけどただ恥ずかしいから見ないでって言ってる。俺は知ってる。俺はわかってる。だって、etさんの彼氏だから。
「ur、洗濯物やって、私やんないから」
「わかった」
〜〜〜
「ur..おなか….いたい、」
「!掛け布団持ってくるから待ってて」
〜〜〜
「皿洗いしてっ!!」
「うん、いいよ。安静にしててね」
〜〜〜
「urのバカ、アホ、くそやろう」
「はいはい、」
「バカ、」
「うん、俺はバカだ」
〜〜〜
もうすっかり時間は過ぎていったようで、インクをぶちまけたように青黒い夜の色が空に染まっていた。そこには、寝てしまうのが惜しいほど綺麗な満月と星が浮かんでいた。俺はソファの端に座り、俺の太ももにはetさんの頭が乗っかっていて、etさんは寝転がっている。もう喋る気力すらないからか体の力は抜けていて、今etさんの腕を掴んだら骨を折ってしまいそうなくらい弱々しく見えた。女子は大変だな〜と考えてたら寝ていたはずのetさんが喋りかけてきた。
「ur…今日..大変、だったよね」
「え?全然そんなことないけど」
「..そう…でも..過去一ひどくurにあたっちゃったと思って….」
俺の彼女は優しいな。かわいい。こんな状況でも俺のことを気遣うなんて、天使すぎるぞ。
「俺途中から、etさんに頼られてうれしーと思ってやってたから、楽しかったよ」
「…..urはさ..すごく優しいよね、いつでも優しい。たぶん…常にみんなに優しくしてるから私にも優しいんだよ…..私はそんなことできないから、羨ましい。すごく羨ましいよ。」
「..こんなに優しくするのお前しかいねぇよ」
「…そっか、」
「いいんじゃね、もっと俺のこと頼っても」
「ふふっ、…わかった」
etさんはフニャっと笑って安心した様子を見せた。その笑顔を見ると、なぜか俺も安心するし幸せな気持ちになれる。あぁ、俺、etさんのためだったらなんでもしてやりてぇな。
「etさん、俺に頼みたいことある?」
「今は…ない、かも。なんで?」
「俺今すっごくetさんを笑顔にしたい気分なんだよ」
「ふふっ、なにそれ」
「なんでもいいから、なんかない⁇」
「..じゃあur、ちゅうしてよ、、」
「いいよ」
俺はetさんの顔に近づいた。etさんは目を瞑ると長く綺麗なまつ毛を見せた。俺の唇にetさんのやわからい唇が重なる。するとetさんはまた、安心したような幸せそうな笑顔をする。
「てか、キスをねだってくるなんて、俺のこと大好きじゃんetさん」
「っは!?べ、別に好きじゃないしー!!」
「え、俺のこと嫌いなの..?」
「え、いや、好きだけど..そんな悲しい顔しないでよ、..好きだよ。大好きだからー!!」
「ははっ、俺も大好きだよ」
「なんだこいつ」
ぷははっっと2人で吹き出しながら笑った。
月の光が俺たちを包み込み、愛の光を俺たちに注ぎ込んだ。俺たちには眩しすぎるくらいに。
etさんの可愛くて綺麗な顔がくっきり見える。この幸せを彼女とずっと味わいたいと思った。