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「ブンブンハローYouTube!どうもヒカキンです!」
俺はヒカキン、YouTuberだ。YouTubeの王、トップYouTuberなんて言われたりもするかな、ハハッ。
高級時計の購入、ブランド品大量買い、有名人とのコラボ、俺のド派手な生活ぶりはやはり世間からの注目を集める。投稿する動画はどれも100万再生は当たり前。最早金で買えないものは何もない!そう思った。
けれどただ1つ、この俺でも手に入れられないものがある。
「はいっ、セイキンTVの〜ッセイキンッですッ」ガチャ
「って、兄貴ィ!?なんだよ急に!?」
「ハハハッ、なんだかお前の様子がきになってね〜フェラ〜〜リでブーンと来てしまったよ〜」
「もー来るなら来るって言っとけよー…(心の準備ができねェだろッ…!/// )」
そう、こいつ。セイキンTVこと開發聖也。俺の兄貴だ。
俺は、こいつのことが好きだ。
「最近は多忙を極めていたからね〜ン、元気かなと心配になってさ」
「ッな……!お前に関係ないダロッ…!(兄貴、俺のことをそんなに思ってくれてたのか…///) 」
「まあまあ、俺はお前の兄貴なんだから、いつでも頼ってくれよ。」肩ポンッ
「ヒャゥッ………ッ!?///っちょ、急に触んなよッ!!」
「そんなこと言うなよ〜寂しいだろ〜ン。ほら、肩こってるぞ、ちょっと頑張りすぎじゃないか」モミモミ
「やッ…やめろ……ンゥッ……///(やばい…セイキンTVの肩揉み気持ち良すぎるよォ…///)」
これはただの兄弟のスキンシップ。意識するな、俺……。
「なァ、ヒカキン。俺に隠してることないか…?」
「へッ…!?」
兄貴の言葉にびっくりした俺は、目を見開いて勢いよく振り帰った。兄貴は、冷静な目で俺をじっと見つめていた。全てを見透かされてるような、そんな気配さえした。
「隠してることなんて…あるわけないだろ…」
「フンっ…そうか……これ、見覚えないか?」スッ
「………!?!?」
兄貴がポケットから取り出したスマートフォンの画面にはセイキンTVの人気動画「90秒ふるだけでアイスができるフルキャラアイス!セイキン、踊ります!」が表示されていた。
「この動画、半年間で99億回も再生回数増えてるんだ。これが異常なことくらい、トップyoutuber様のお前も、分かるだろ?」
「ハ…ハハッ…また、どこかでバズり散らかしてるんじゃないか?」
「はぁ…そうだな……。じゃあ、これを見れば分かるな?」
「えッ…これ………なんで……」
俺がuuum事務所のトイレで「90秒ふるだけでアイスができるフルキャラアイス!セイキン、踊ります!」の動画を見ながら自慰行為に耽っている動画が画面いっぱいに表示されていた。
「ハァッ…ハァ…フルッ…キャラッ…フルキャラアイス…ウゥ……やばい…兄貴ィ…兄貴ィ……」
俺の切ない嬌声が静まり返った大豪邸(2億円)に響き渡った。
「お前、俺のフルキャラダンスで鬼ジコリしてるな?」
「や、やめろよォ……!!!!!」
俺は形相を変え、兄貴のスマートフォンを奪い取った。
「うっ……ウゥ………やべ…」ポロポロ
兄弟の動画で鬼ジコリ(99億回も)してるなんて、こんなの…嫌われて当然だよな…。俺はついに涙を抑え切れなかった。
「ごべん……気持ち悪いよな……兄弟をこんな目でみてるなんて……ごめん……兄貴……もう嫌われても仕方ない……」ポロポロ
「ヒカキン……いや、ヒカル。俺の答えは、こうだ。」
兄貴が俺の耳元で囁く
「3、2、1………ファイヤ。」
ドサッ
「あ、兄貴……?」
チュッ
「これからはお前のためだけにフルキャラダンスさせてくれ。」
「は、はい……!///」
𝑯𝑨𝑷𝑷𝒀 𝑬𝑵𝑫…………?♡