車の運転

あれからもう一度、次の日に出かける。今日は往復渡辺が運転する。朝ゆっくりめに出発して、到着してまずはお弁当とコーヒー。

今日は、ふわふわの服を着ている。

ストールはもちろん持っている。

歩いているだけなのにダンスしてるみたいにクルクル回ったり飛び跳ねたり。

帰りは向井が運転すると言ったが渡辺が運転すると言う。

結局、渡辺が往復運転して帰って来た。

いつも通り、向井は暗室へ。

渡辺は起きている。

晩ご飯を作りに暗室から出たら、渡辺は向井に言う。

渡辺ーこうじぃ〜。

向井ー今日はご苦労さんやったな。

渡辺ー服邪魔。

向井ーん？

渡辺ーなんか、身体がザワザワして、服邪魔。

向井ーベッド行くか？

渡辺ーん、連れてって。

向井ーほら、ちゃんと目開けて。

渡辺ーむ〜り〜。

渡辺は服を全て脱ぎ、シーツの上で身体をくねらす。

じっとしていられないみたいで、ごろごろしてる。

向井は心配になる。

何かあったのか？どうしよう？

向井ー翔太くん、大丈夫か？

渡辺ーん〜少し眠いけど、眠れない。身体が落ち着かない。

目を閉じ、身体を右に左にくねらせ、まるで誘っているよう。

向井はカメラを持って来て渡辺を撮る。

渡辺ーこうじぃ〜なんとかして〜。

向井ー何とかって。

向井は出るか分からないけど目黒に電話した。

休憩中の目黒が出た。

目黒ーどうした？

向井ー翔太くんが変やねん。

目黒ー変？

向井ーベッドの上であちこち転げ回って、ちょっと眠いけど寝られへんみたいで何とかして言うねん。

目黒ーあ〜それめちゃくちゃ疲れてるんだよ。俺の家でも1回あった。俺は布団の上から抱きしめてあげたら、大人しくなって寝たよ。

向井ー裸やねん。

目黒ー家では服着てたからなぁ、抱いてやれば？

向井ー考えるわ、ごめんな仕事中に。

目黒ーいいよ。

車の往復運転が響いてる。

向井は渡辺の元に行った。

両腕を頭の横にやり、身体は足はシーツを蹴り腰をくねらせている。

目を閉じて、「こうじぃ〜眠い」と言う。けれど眠れないみたいだ。

妖艶で色っぽくはしたなく、可愛い。向井は自分も服を脱ぎ、渡辺に重なる。

抱きついてくる。たまらずキスをする。応える渡辺。

身体を撫でると甘い吐息と可愛い声が聞こえてくる。

だが、渡辺のものが元気になる様子はない。

向井は抱きしめて何度もキスして一緒にゴロゴロしていた。

渡辺が向井にしがみついて寝たのが１時間後。

しばらく起きなかった。

向井は軽く摘める物を作り、自分はしっかり食べた。

もう23時になる頃、起きて来た。

服も着ている。

渡辺ーなんかスッキリした。

向井ー軽く摘める物作ったさかい食べ？

渡辺ーん、ちょっとでいい。

向井ーあんななるほど疲れたらあかん。ちゃんと言わな。

渡辺ーん、ごめん。

向井ーそれ食べたら送って行くさかい。

渡辺ーありがと。

向井ーあんな疲れすぎたら、翔太くん、こうなるんやで。

渡辺ーこれ、俺か？

向井ー服も着てられへんじっとしてられへん、めめの家でも1回なったことあるんやって？服は着とったけど動き回って、めめが布団の上から抱きしめてやっと寝た言うてた。

渡辺ーあ〜あるわ。目黒に押さえつけられて、しばらくして寝たわ。

向井ーこれから、運転は片道だけな。

渡辺ーは〜い。ごちそうさま。

渡辺を家に送り帰って来た向井。

あんな風になるなら、めちゃくちゃ疲れさせたらダメだと思った。

渡辺の写真を見ながら、自分の前でだけ裸になってくれて良かったと思う。いくら仲良しの目黒でも見せられない。そんな渡辺の写真は大事に仕舞っておく。

完