テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
32
47
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
君と見た暗い空
星がよく見える基地で見た
僕と君だけの宝物
毎日毎日ずっとずっと
一緒にいて
一緒に話して
一緒に遊んで
何回も何回も。
君がいなくなってから見る夜空は
輝きをなくした星は
全てが僕と同じだった
君だいなくなるのと同時に
君という存在がこの世から居なくなったのと同時に。
僕の輝きはなくなった
星の輝きは消え失せた。
学校の帰り道。
涼しい夏の空は
雲が透き通っていた
「今年の夏は涼しいね〜」
「あ〜!昨日と同じ猫だぁ!」
いなくなった君の声が
僕の頭の中に響く
そんなはずないのに。
君がいた頃に話した
「もう少し遊ぼ?」
「もう帰るの?」
「まだ帰りたくない」
家に帰りたくなかった僕も君も
ずっと星の見える場所で星を見てた。
もう君はどこにもいないのに。
星の見える基地にも
学校にも 公園にも 家にも
ここにも 何処にも。
分かっていても
それでも僕は探してる。
「どうせ死ぬなら誰かを助けたいじゃん?」
君の口癖。
死ぬなら誰かを助けたいって。
もちろん自害するなら全力で止める。
けど、だからこそ
君の死に方はとても
僕にとって悲しく嬉しいことだった。
『君が死んだのは僕のせいだろう?』
僕と君で星を見ていると、不意に誰かに呼ばれた気がして。
君を置いていって道路へ出た時に、猪が出たんだ。
僕を助けて君は……。
死ぬ直前、君は笑って呟いた。
「気に病むな…良かった…」
死にたがる割には痛いのは嫌だ
死にたがる割にはしぶとく生きる
死にたがる割には軽々しく死を扱う
死にたがる訳には何があったんだろ。
死にたがる割には死に理由を探す
死にたがる割には死場を探す
死にたがる訳には僕もいたのか。
在るべきものが無くなると
要らないものがあることに気づく。
君がいなくなったら
僕の生活に何も光が無くなる。
君がいなくなってから君の大切さに気づく
君がいなくなってから
夏がとても嫌いになった
君がいなくなってから
雨が続いた。