この作品はいかがでしたか?
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「ちょッ」
「お前が悪い!」
「おはよー!」
幼馴染の薫。ちょっと可愛い顔してる
「はよ」
俺はなんの取り柄もないただの男子高校生
薫とつりあえてるのはきっと幼馴染だからだろう
「冷たいよ!」
いつもの対応は分かってるはずなのに
なにいってんだ
「いつもだろ」
あはは、と手を口の近くに持って行って笑う
ちょっとムカついたので頭に軽くチョップする
「え!痛いんだけどー!」
「るせぇ」
「ひっどーい」
あれ、いつテストだったか
「ねぇ、テストいつ?」
薫も考える仕草をしてしばらく止まる
「ん〜、わかんない!」
太陽のような笑顔でいいやがる
「あっそ」
「薫ー!テスト明後日!」
「ホント!?ありがとー!」
顔の広いやつだよ全く
「葵!今日勉強会しよ!」
「ん」
「薫の家ね!」
「お邪魔します!」
俺より先に俺の部屋に行く薫
小学生の頃からよく来てたし
「ん〜…」
「あ?」
いきなり薫が飛びかかってきた
「ちょッ」
「コショコショ攻撃〜!」
いきなり脇を触ってきた
「残念。俺にくすぐりは効かない」
そう、俺はくすぐりは効かない
「くそぉ!」
「来い」
手をひらひらさせて手招きする
「なーにー?」
「…」
なぜ呼んだのだろう
「葵?どしたの?」
「いや、なんも…」
口を膨らませてむー、と言う薫
「なぁ、薫」
「なーに?」
「ちょッ」
「お前が悪い!」
「あはっ、ちょっ、はは!」
「よわ…」
「はは…あはっ、ふふふ…」
コメント
2件
ほんわかしてて好き ………え…ループしてる……?