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大連との戦に,翠華が勝ったんだ.
しかし翠華もギリギリの体力状態の中突如李潤がこう言ったんだ.
「全員槍を構えなさい,狙いは翠華です.」
そしてその瞬間その場にいた全員が一斉に槍を構えそのまま撃ったんだ.
俺には何もすることができなかった、完全に頭が放心状態だ.
そしてそのまま翠華も限界だ,抵抗ができない.
そして翠華の体に何百本もの槍が刺さってしまったのだ.
これには流石の俺もバチギレだ、強引に突破し李潤を殺そうとする.
「まさか私に向けて攻撃ですか,面白いですねぇ少々付き合ってあげます.」
そういうと李潤がロングナイフ片手にこちらへと突っ込んでくる.
俺と李潤での斬り合いだ,しかし斬り合いでは俺が優位に立てると思っていたしかし
何と斬り合いでは互角だったんだ、もしここで横槍が入れば俺は間違いなく死ぬ.
そうして俺の豪剣を李潤は何事もないような雰囲気で躱したんだ.
そしてカウンターの突きが入る,その突きは右肩を大きく貫いた.
「ベリーさん,貴方まで死にに行くんですか?」
しかし俺はもう片方を突き出しカウンターだ,奴の右肩を俺の刃が貫く.
そうしてそのまま俺はナイフを捨てて発勁の構えを見せる.
一瞬のスピード,李潤は対応ができない.
そうしてそのまま全存在をかけた発勁だ!李潤は大きく吹き飛んだ.
手応えはあった,奴は果たしてどうなっているのだ?と考えていると
「面白いですねぇ,ロイヤル・キル最強の名は伊達ではありませんか.」
李潤は直前で手を入れていたため何とか防いでいたのだ.そして
「もう余興は終了です,では皆さんベリーと和泉そして残りの構成員全員皆殺しでよろしくお願いします.」そう悪夢のようなことを言った.しかし
「ここで二人に死んでもらうわけにはいかない!粉砕覚悟で突撃する.」
援軍トップの天浦がそう言い先陣を切っていく,数には限りがあるが全面衝突だ.
少しだが隙がある,俺はすぐに翠華を持ち上げるとその場から急速に去ろうとしたんだ.
和泉は,露払いで他李潤軍を殺している,そして程なくすると和泉も逃げの体制になるんだ.
しかし程なくしてから何と李潤軍が、一斉に俺たちへ向けて飛び出す.
そう援軍が全滅していたんだ.そして前線に出てきた男は李潤.
「流石です李潤様圧倒的な戦闘力をお持ちのようだ.」
しかし時は既に遅い俺たち二人はもう現場から去っていたのだ.
「逃げられてしまいましたね。無闇に追うと手痛いしっぺ返しになります.」
そういうと李潤は踵を返していったんだ.そして,
骸と化した大連の元へ李潤は駆け寄ったんだ.
「お疲れ様でした大連,後は我々に任せてくださいこの計画もうすぐで上手くいきます.」
そうして李潤は大連を背負いそのままアジトへと戻っていた.
俺たちは翠華を背負って,そのまま羅漢アジトへとついたんだ.
アルミノと,エースの男はここにきた奴らを皆殺しにしていたんだ.
そして翠華の死を二人に伝える.二人は泣きはしないものの静かに生気をなくしていた.
「翠華の葬式を執り行うぞ.」そう俺が口火を切った.
異論を唱えるものなど出るはずがない,そのまま翠華の葬式へと移ったんだ.
「翠華さん,なんでこんなに早く死んじゃうんですか,逝くのが早いんですよ.」
「私はロイヤル・キルの人間ですが貴方の生き様同じ戦闘者として胸に留めておきます.」
「貴方ほど芯のある人間を私は見たことがありません、あの世で安らかに.」
そしてラスト俺の番が来たんだ.俺はただ一言
「お前たちを殺したゴットデビル許さないからな.」そう言ったんだ.
翠華の死は裏社会に大きな影響を残したんだ.そしてそれと同時に新たな戦火の幕も開ける.
「あいつら二人は死んでしまったのか、さぁ敵討ち復讐の幕開けだ!」
俺たちはこの戦で忘れていた。あの化け物がまだ動いていなかったのだ.