『おばーちゃんっ海の匂いっておばーちゃんの匂い? 』
「おばーちゃんから海の匂いするかしら。」
『するよ!しょっぱい匂いするっ』
「あら、そうなのね。そろそろかしら。」
『そろそろ?』
「そうよ。おばーちゃんにね、そろそろお迎えが来るの。」
『なんのお迎え?』
「まだ朝姫には早いけど、ひとつ教えてあげる。みんなには秘密よ。」
『もし、ね。』
「朝姫ー!起きなさーい!」
母親の声で目が覚めた。
もう眠気が無くなった頃、私は自分の状況がやっとわかった様。
泣いていて、背中と額に汗が滲んでいる。
まだ初夏だし、夜は涼しい。それなのに何故か、とても蒸し暑い様な気がした。
『汗きもちわる、』
「お母さん仕事でちゃうからねー!!」
『はーい!!』
夏休み2日目
まだ初夏の今日。
朝ごはんを食べて、ダラダラして一日が終わる。
ただ、夢の事で汗をかいたり、泣いて目が腫れているのでシャワーを浴びる。
『朝シャンとか美少女かよ』
風呂をあがって、髪を結う
『なんであの夢見ると泣いたんだろ』
『おばーちゃん、なんて言ってたっけなぁ』
そんなことを思いながらスマホをひらく
美華からメッセージが来ていた
海行かな〜い?
. いいよ〜│➤
遊んだりしない限りずっとだらける私はどうせなら、と思い海へ行くことにした
『美華ーあんたから誘ったんじゃん』
「いやぁ、余裕ぶっこいてたら時間迫ってたんだよねぇ」
『なんか奢れよ』
「しょうがないなぁ」
しばらく歩くと潮風の匂いが鼻をくすぐる
「しょっぺぇ」
少しきつい潮の匂いと気持ち良い潮風。波音も聞こえてくる
「早く行くぞ朝姫!」
『うぇぇ?』
手を引かれて全速力で駆け抜ける
気持ち良い。
そして何処か懐かしい。
「うりゃ!」
『ねぇ待って結構濡れた!』
「海だもんな、そりゃ」
『おりゃぁぁぁ!!!』
「は、ちょ!」
美華は全身から海の水を被り、笑った
それを見て私も笑って、海へ飛び込んだ
その後シャワーを浴びて潮を洗い流し、ご飯を食べに行った
『楽しかったぁ』
「ねー」
ご飯中の私たちに潮の匂いは無かった
帰り道。もうすぐ道をわかれる場所でふと、懐かしい潮の匂いがした
『おばあちゃん?』
「ん?なにが?」
『いや、なんでも』
潮の匂い。とは少し違うような
懐かしい匂い
「朝姫じゃーなー!!」
『んーばいばーい』
アノ潮ノ匂ゐがまダ鼻に残っている
帰り道あの匂いを思い出していると、1つ思い当たる節が出てきた
おばあちゃん
夢で見たおばあちゃんのあの匂いだ
夢の内容は。たしか。
死が近い人は潮の匂いがする。
『美華!!』
急いで美華の元まで走った
美華。美華美華美華美華。
私は美華に追いつくことなく、見えたのは美華の頭と、街全体だった。
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コメント
12件
まじで天才すぎて泣く ほんまになんなん神なんですか
う り ん 天 才 だ ね 。 な ん で こ ん な い い の が 思 い つ く の か . . . 頭 の 中 1 回 見 し て ( ) し か も 、 友 達 の 為 に 走 っ て い っ て さ 、 命 落 と す と か 考 え 天 才 す ぎ る っ て ! !