第1話:夢と現実の境界
放課後、いつも通りの帰り道。
晴明『ふわぁ⋯⋯』
夕暮れの光が舗道に模様を作り、風の音がかすかに聞こえる。
街灯が順に点き、夜の帳がゆっくりと下りていく。
何も変わらない、ただの平凡な日常。
足元のリズムも、風の匂いも、昨日と何ら変わらない帰り道。
晴明は、頭の中で授業のことや、明日の予定をぼんやりと考えていた。
だが、そのとき突然――
車のライトが猛スピードで飛び込んできた。
何の前触れもなく、金属とタイヤの衝撃が全身を襲う。
晴明『ぅ”⋯ぁ”ッッ⋯⋯』
体が地面に叩きつけられ、視界は赤と黒に染まる。
痛みが骨まで貫き、息が胸を突き破るように失われる。
――意識が消えた。
次に目を開けると、自分のベッドだった。
柔らかな布団、静かな部屋。天井の光、カーテンの揺れ。
晴明『……夢?』
無意識に胸の奥を確かめる。
しかし、昨夜の衝撃や痛みの残像が、夢ではありえないほど鮮明に残っていた。
翌朝の、学校。
教室に足を踏み入れると、昨日の夢と同じ光景が広がっていた。
職員室でも、
凛太郎「え待ってや、テスト問題のデータ全部消えたんやけど」
飯綱「うわっ、どんまいww」
凛太郎「チッ、秦中殺すっっ」
晴明『ちょっと凛太郎君僕を投げようとせんといて』
このセリフも一語一句覚えてる。
授業も、何もかもすべてが、夢で見たままだった。
――夢で見たのと同じだ。
胸の奥がざわつく。あの事故も、夢ではなかったのか。
理性では整理できない違和感が、じわじわと広がる。
心の奥の小さな声が囁く。
晴明『……これは夢じゃない。昨日の出来事が、繰り返されてる?――』
日常の穏やかな光景の裏に、昨日の恐怖が影を落とす。
そして、誰も知らない、これから訪れる死のカウントダウンが、静かに始まっていた。
うーん変、、多分消すかも。
コメント
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新作ぅぅ!!!えっ消すの消しちゃうの??変じゃないのにぃ!