あらすじを見て
地雷なんてないぜ!って方のみどうぞ
…
この世界には夢境(むきょう)ナビゲーターという職業がある。
夢の世界へ迷い込んでしまった人間を案内し 元の現実世界へ帰す、という仕事だ。 とても楽そうに見えると思うが実際はそんなに楽ではない 帰すまでに時間が長くかかってしまったら その人間の精神状態が崩壊してしまうのだ。 崩壊したら 最悪の場合どうなるか 分かるだろ?
正直この仕事してるのって俺だけだからすっっっごい大変なんだよ、なんでかって?跡を継ぐ人がいなくなったんだってさ
正直この世界から夢の世界は迷い込む人間はもういなくなったから今俺は仕事が無くなった 俗に言う ニート ま〜、給料はなんか凄い高かったから余った金で余生過ごして行けそうだけどな 。
あっ オマエ今帰ろうとしただろ?
つまんななんだこれ!って
そんなオマエに朗報、俺が案内した人間達との話を特別に、特別に聞かせてあげるからさ 待っといてくんない?俺が死ぬまで
じゃあまずは 俺が初めて人間を案内した時の事を話そうか、
やっぱりあの時は初めてだったからなんもかもがダメだったな〜
ほんとになんもかも
「1」
チョピョピョ と 小鳥が鳴く早朝、
真っ暗な視界の中 手元に振動を感じビックリして目を覚ました。
なんだなんだとスマホを見ると 夢の世界2迷い込んで伊る人間がイル という文章が映し出されていた 。
初めての案内だ!
とテンションを上げ さっそく夢境ナビゲーター専用の服に着替え スマホの画面をタッチし 例の夢の世界へ向かった
とても手軽に出来るのでそこにも少し驚いたが向かうまでの空間の歪みで
吐きそうになったがそれもつかの間 すぐに夢の世界へ着いた 初めて見た夢の世界
その光景はいつまでも覚えてるだろう
ドロドロとしたピンクの液体が空から流れてきたり
目が沢山付いた太陽 火事の的に出るような大きい火 いたる場所にある 洞窟 ボール、消しゴム
異様な光景に呆然としていた俺はそんな事よりと周りを見回しながら真っ直ぐ歩いた すると 空を見上げる人間らしき影が見えた
走ってそちらに向かう 走ってる途中に気付いたのだが その人間は下半身が黒色で染まっていたのだ 。
もしかして 遅すぎたか と思い更に走るスピードをあげる 人間も此方に気付いたのか顔がきっちりとこっちに向く 初めて見た その人間の顔は おどろおどろしく溶け 脳みそは隠さず丸出し 髪の毛も勿論抜け落ち 口は絆創膏で塞がれていた 思わずゾッとし鳥肌が止まらなくなった それと同時に足も止まり
「ぁっ.. 」
という 情けない声が出てしまった 声を掛けようと頑張って振り絞った声なのだが あまりにも情けなくそして 無意識に 涙が出ていた そういえば俺怖いの無理だった 今すぐにでも逃げたいと心から思ったが そうしてしまうと この人間は 現実世界に追い出された時 自ら命を絶ってしまう うぐああ っという 声が耳に入ってくる 恐らく 人間の声だろう その声は悲鳴にも聴こえた 早くしなきゃと 頭の中で正義感信号がピコピコと鳴り響く 少し躊躇してしまったが その人間の手を握り
「 大丈夫 もう.. 出れ、出れるから 」
まだ 俺の声は震えていた すると その人間は
「 ぎぃぃ 」
と 返事をしてくれた ように感じた
意外にも その人間の手は温かく 温もりを感じた きっとこの人間は 凄く優しい奴だったんだろう 夢の世界では 人間の過去や性格が見た目、そして夢の世界に出てくる だからきっと 優しい 。
現実世界の扉を目の前に 人間の方を振り返り
「 次はいい夢見ろよ 」
と 言い 優しく抱きしめた その人間は光の粒子と共に元のあるべき姿に戻った その姿は 男子中学生そのものだった だが 顔には 青あざ や 絆創膏が貼られてあった。身長も自分よりも低い為お母さんと子供のようになってしまう いや俺は男なんだけど 、
「 ありがとう お兄さん 」
と 人間は か細い声で此方を見上げたあと感謝の言葉を述べた 。 ワシャワシャと頭を撫でた そして ばいばいとその人間は扉を開け笑顔で現実世界へ帰っていった 。
続いて 俺も 現実世界へ帰った 。
… 今回の人間は命を断ちました
家に着きドアを開けた瞬間 頭に響いてきた”それ”
は?
なんで?初めてにしては上手くいけていたはず 敵も現れなかった ちゃんと帰せた 笑顔で帰っていった それなのになぜ?? と 思考が止まらない 焦った 嘘だろ嘘だろ と口に出してもいた 膝から崩れ落ちた 服の飾りがぶつかり合いジャラジャラと音を鳴らす 罪悪感で 泣きに泣いた 泣き疲れて玄関で寝てしまうくらいに泣いた 一応もう 25歳なんだけどなぁ、
俺は夢を見た 入り込んではない 覗いているだけだ 中学生くらいの男の子が学校で虐められていたところ 家族に無視されていたところ 全部見た あの時の男子中学生だ また 罪悪感で涙が滲む すると 入り込んでいないはずなのに 男子中学生が此方に顔を向け
「 ありがとう 」
と感謝の言葉を言ってくれた そこで目が覚めた。
自室の天井が目の前にある はあ と溜め息をつく音が聞こえた それだけでは誰か認識がつかないので 斜め横を見てみた すると 見慣れた顔があった そう同居している男だ そいつの顔は 良かったと安堵した顔と心配した顔 両方を混ぜたような顔だった 。
「 心配したんだよ 玄関で倒れてた。身体は大丈夫? あれだったら なんか 食べ物とか持ってこようか? 」
まるで 大樹のように優しさで満ちた声で 聞いてきたもんだから ちょっとだけ甘えたくなった それだけの理由で 体を起こし ハグをした 俺は優しくしてくれる人が好きだ あぁ 勿論 友愛、恋愛的に好きな人は現在1人しかいない 。 あの人間の事でまだ心が苦しかった 喉を震わせながら 少しだけ泣いた すると そいつは優しく背中を撫でてくれた 。 温かい 次第に眠くなり そいつの肩に顔を乗せながら それから 10時間くらいずっと寝た 。
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夢の世界から おかえりなさい!
初めてなのですごく日本語が、、
ここまで見ていただき誠に感謝です! 他の夢境ナビゲーターの話も見たい方もいるかもしれませんが それはまたいつか! 私の気分が乗った時にでもマイペースに書かせて頂きます !
なんかこういうのしてほしい!とかありましたら マシュマロにどうぞ! 感想等も!
https://marshmallow-qa.com/9s7juim48wmi642?t=2mHXKK&utm_medium=url_text&utm_source=promotion
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