涼しい風に白に染められた髪がサラッと揺れる。それにいつも少年___ゴンが反応し、髪を掬い上げる。その度に少年___キルアは微笑みを浮かべた。
『わーぁ、キルアの髪サラサラだねっ‼︎』
『ばっ、触んなよ‼︎//』
『えーっ。ケチ、なんでだよぉ‼︎キルア笑ってたじゃん‼︎』
『それとこれは関係ねー‼︎人の髪を急に触ってくるヤツ居るか⁉︎』
『居るよ‼︎此処に‼︎』
『……お前ホント馬鹿だなぁ』
『馬鹿だもーん‼︎だから人の髪すぐ触っちゃうんですー‼︎』
『……別に良いけど…』
『ん?今なんて言った?キルア』
『‼︎なんでもねーっ、一人言だよっ一人言っ』
『…へェ?変なのー』
『変じゃねェ‼︎』
『あっ、チョウチョ‼︎待て待てっ』
『……』
『ほんっと、可愛いヤツ…』
チョウを追いかけていくゴンの後ろ姿を見ながらキルアは一人、本音を吐いた。前髪をいじりながら頬を赤く染めているキルアの姿は、愛らしい猫そのものだった。
『まじめに好きになるだろーが…』
『……』
『ずっと…一緒に…』
キルアは、ゴンに堕ち、距離を攻めていくが、それはまた別の話とする。
コメント
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私友達から急に腕にくっつかれたりとかするな〜慣れたけど(笑) キルアくん恋する乙女だ、✨️(笑)かわいい、微笑ましく見ながら応援しとくよ
あら、可愛い