藤澤side___
「…よし。これでいいかなー…、」
キーボードの練習を終えて、
リビングに足を運ぶ。
リビングで待っているのは最近ハマっているお菓子が待っている。
自然と足がスキップに変わり、
勢いよくドアを開けてリビングに入る。
プルルル…、プルルル…
すると、急に電話の着信音が鳴り始めた。
手に持ったお菓子を口に運びながら
僕は着信相手を見る。
大森元貴。
はっきりと浮かぶ、その四文字に、
背筋が凍る感覚がする。
別に喧嘩したとかそんなんじゃなくて
ずっと生きてきたからわかる、
嫌な予感。
震える指で緑のボタンを押す。
『…あ、〜…涼ちゃん、?』
携帯越しに聞こえてきたのは
雑音の中でも透き通る元貴の綺麗な声。
「うん。…どうしたの」
『…キーボードのアレンジできた、?』
「できたよ」
『…新曲のデモ送ったから後で聞いて。』
『ついでに若井にも言っといて。』
「りょーかい。」
雑音の中、元貴の声が紡ぐのは
今話さなくてもいいような話ばかり。
人の話し声が聞こえる中、
外でわざわざこんな話、電話でしなくていいだろう。
なのに、どうしてわざわざ。
「…元貴、どうかしたの、?」
『…なにが、?笑』
「…変だよ、今日の元貴」
携帯越しに元貴が息を呑む声が聞こえる。
『…涼ちゃんさ、』
『これから一緒に…、さ、』
『僕と死なない、?笑』
「…は、?」
コメント
6件
急なストーリー展開…!!涼ちゃんの返事が気になる…
異変を感じ取れたのは凄いけど、涼ちゃんはどうするんだろう。若井はどうするのかな
おっとおっと、、、、、 なんだこの不吉な感じ、、、、 すきだぁっぁ、、、、、