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こーてん「…あれ?これもしかして…」
俺はさっき落ちてきた死体をもう一度見た。
その死体は見慣れた服を着ていた…べべさんのだ。
いや…もしかしたら違う人かもしれない。でも明らかにべべさんの体だ。でもこのことは二人には言わないでおこう…。
ゆか『どうしたの?こーちゃん』
こーてん「いや…なんでもないよ…とにかくここを離れよう…!」
ゆーてん『そうだね…ここにいると気分が悪くなっちゃうからね…早く行こう。』
3人でその死体から離れる。後ずさりをしようとしたその時。誰かの声がする。”たすけて”
聞き覚えのある声。それはべべさんの声だった。
俺にしか聞こえていないのか、二人は驚いてなんかいない。まさか…幽霊…!?いやただの幻聴か…?
でもはっきり聞こえた。べべさんの声が。今はそんなことは忘れよう。”助けて”また聞こえる。ごめんね。べべさん俺にはどうしようもできないよ……
ゆか『こーちゃん……目の前…』
こーてん「え?」
〘ゆか〙に声を掛けられて下を向いていた視線を前に向ける。そこには…化け物がいた。見た目はべべさんだが…顔に穴が空いていて、無数の目玉が埋められている。
俺は体が恐怖で動かせない。後の二人は恐怖で走っていった。まさか…俺を見捨てたのか…?でもしょうがないよな…こんな化け物居たら逃げ出すよな…。あぁ…俺はここで死ぬんだ。そしてこの悪夢から覚めるんだ。でも…その化け物は何もしない。ただ見つめるだけ。ずっと目を合わせていると頭がおかしくなってくる。ついに俺は地面や座り込んだ。もうだめだ。そう思った瞬間、俺がいたのはーーーーーーー
真っ白な世界だった。何もない世界だった。
俺は何が起きたのかも分からず、立っているだけ。
そしてあの二人の声が聞こえる。
ゆーてん『お兄ちゃんは…!?』
ゆか『あれ…そういえば…どうしよう…』
ゆーてん『僕たちが逃げたせいで…』
ゆか『ゆーくん…まだ気が早いよ。もしかしたら生きてるかもしれないでしょ!』
ゆーてん『そ…そうだよね…ごめん』
その後は沈黙が続いた。だけど少したった後、あの二人はしゃべり始める。
ゆーてん?『聞こえてる?』
こーてん「え?」
何故かゆーてんが俺に話しかけてくる。
ゆかも続いて、
ゆか『こーちゃん。あなたはもう……』
“いらないよ”
は?違う…俺はあの二人にとっているはずだ…こんなこと言うわけない…!!
“いらない”その言葉が永遠に頭に流れてくる。嫌だ…そんなこと言わないでくれ…!誰か俺を助けて!はやくはやくはやくはやくはやく!!あああああああぁ!!!!!
……………
“やっとこの悪夢から覚めた”