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くじら「んん…?」私は目を覚ます。相当気を失っていたのだろう。そして私の横にはよこたくさんが座っている。
よこたく『大丈夫?なんかずっと倒れてましたよ?』
くじら「あれ…?私何して……っ」
急に頭が痛む。私の頭の中に何が流れてくる。え…?べべがいる?そして、べべの頭が誰かにもぎ取られた?嘘…べべ死んじゃったの?私が…助けなかったから…。
よこたく『どうしたんですか?頭なんか抱えちゃって…』
くじら「急に頭が痛くなって…でももう大丈夫です。」
私は平然としているが今にも狂いそうだ。だって目の前で人が死ぬところ見たんだもん。でもよこたくさんが居るから安心できる。安心していたのも束の間だった。
よこたく『うっ…くじらさん…これ取ってくれる?』
よこたくさんの首に何かが巻きついていた。
くじら「待ってて下さい!今取ります!」
私がその何かを引っ張る。それでもその何かは全く離れない。
よこたく『ううっ…くる…し…い』
私は必死にそれをよこたくさんの首から離そうとした。
でも駄目だった。よこたくさんはグッタリしていた。嫌だ。また一人失ってしまったの…
くじら「よこたくさん!!起きてください!!」
私がよこたくさんを揺すってももう二度と起きることはなかった。悲しみで涙が溢れ出てくる。
くじら「うぅ…私…これからどうしたら…」
そう泣いていると後ろから声が聞こえる。
ゆか『くじらさん…?』
くじら「ゆか…さん?うぅ…私ひとりぼっちで…」
私はゆかさんに抱きついた。見上げるとゆかさんはどこかおかしかった。目は虚ろでぼーっとしている。
くじら「ゆかさん?大丈夫ですか?」
ゆか『う…うん大丈夫。ねえ…よこたくさんは…』
くじら「さっき何かがよこたくさんの首を絞めてたんです。私が離そうとしたんです…でも…うぅ…」
ゆか『…相当辛かっただろうね…他に人が居ないか探してみます?』
くじら「そうですね…他にちーなっつのみんながいるかもしれませんし…」
私たちは歩いていく。絶望しか生まないこの世界を。
“早くこの悪夢が終わりますように”