普段見る専で書くつもりなかったので初投稿です。東リべ完結して供給減ったので書きます。グロとかエロとか色々注意です。目あすとして、R15映画参考。
※竜胆目線
兄貴は最近、病んでいるのかもしれない。いや、もっと前からかも…。
最近、シたいと言われることが増えた。その際、自傷行為が目立ったり、首締めを要求されたりされることが増えた。でも、楽しそうに買い物をしたり、家で寛いでいる姿を見ると何かあるわけではないと思う。何かと抱え込みがちな兄貴だけど、今までそんな素振りはなかった。もしかしたら悩み事があるのかもと思って聞いてみたが、「え、そんなことないよ!どうしちゃったの〜?」とはぐらかされた。いや、本当に無いのかも。どうしたらいいのか分からないし、本人が何も無いと言うのだから、これ以上詮索するのは良くないと思ってやめた。ほら、今だって…
「ねぇ、竜胆!このコメンテーター、馬鹿みたいじゃね?笑」
「ははっ、そうだな笑」
こんな調子だし。
「なぁ兄貴。俺買い物行くけど、一緒に来る?」
「あー、別にいいかな。これ見てるし」
「そっか。じゃあ、行ってくるね」
「うん」
※蘭目線
竜胆のことが好き。もう過ぎたことだから悩んでなんかないけど、思い出すことはある。ただ、覚えてない竜胆に伝えたくない。竜胆が悩まないために色んなことをした。逃げて、売って、今がある。竜胆、愛してる。
「ごめんね、竜胆…」
屍姦を知ったとは16歳の頃。当時やっていた番組の中で取り上げられた事件だった。これだ、と思った。ずっと前から求めていたもの。竜胆に、殺されたい。竜胆に、屍姦してほしい。竜胆と、死にたい。
そんな願い叶うわけもなかった。俺は任務でヘマをして腹を撃たれ、梵天管轄の病院に着く頃にはすっかり息絶えた。
※竜胆目線
兄貴が死んだ。そう知らされても、「案外あっさり逝ったな…」とか、どうでもいいことを思っていた。もちろん悲しいし、食事が喉に通らなかった。でも、あんなに死にたがってた兄貴がそう簡単に逝くはずないと信じていて、まだ何処かでふらっと帰ってくるんじゃないかと思っていた。簡素な葬式しかしてやれなくて、屍姦なんて趣味はないからキスだけ落とした。
「ねぇ、竜胆、シたい…」
「いいよ。おいで」
兄貴はよく、「好き、竜胆、好き、キスして」って言ってきて、疲れてきたようだったから「そろそろ終わろうか?」って聞くと、「やだ、死ぬまでこのまま、このままずっと、死んでもっ…」兄貴は絶対、この続きを言わない。
可哀想な兄貴。全部知っているのに、何一つ言わないで去ってしまった。命乞いをしている間はまだ生きていると、余裕を感じてしまっていた。愛しているからこそ、好きにさせてやりたいと思っていた。兄貴はマゾじゃないけれど、どこかで望んでいたのかもしれない。
1000字以上お疲れ様でした。人気あったらまた出すかもしれないです。読んでくれてありがとうございます。
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