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第1話 鬼人
この世は、少しばかり君たちのような世界から変わっている。鬼の人間。つまり鬼人がいるのだ。初めから鬼人として生まれるわけではない。人は突然、鬼人となる。そして周りから見放され、人間として扱われなくなる。人はその現象を鬼人病と名付けた。そして、その鬼人の中には妙な術を使い人々を殺す、悪鬼。
「あー眠い。」俺は眠たい目を擦りながら、通勤をする。周りの人間は、俺を冷たい目で見てくる。ある者は電柱の前で陰口。向こうの人は子供から遠ざける。無理もない。俺は鬼人だ。22歳。独身。童貞。名前は、、一龍。名字は覚えてない。
車が止めてある駐車場に行き、仕事場へと向かう。仕事場は都内の工事現場。給料は普通なら鬼人という理由で減給だが、ここの工事監督のおやっさんは俺に通常の分をくれる。鬼人の体は異質で、身体能力が高い。工事では、この体のおかげですごく働けるのだ。
俺は、鬼人ハンターもやっている。悪い鬼人。悪鬼(そのまんまやん)を倒す仕事をしている。まぁといっても俺が強すぎるのかは知らんが、銀行強盗などをした鬼人は全て俺が片付ける。ハンターの多くは鬼人であり、鬼人が出たかどうかは町にある鐘が知らせてくれる。すると、
「カーン カーン」
と鐘の声が聞こえてくる。俺はすぐさま準備をして夜の街を飛び回りながら目的地へと向かった。