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聴き慣れた曲が脳裏に木霊する。
『好きだった』
荷物をからって学校へと自転車を漕ぐ
いつもとは違う道を、見慣れていない街を見る
新学期だ。
今日からまた1年が始まる
それを怖いと眉を顰(ひそ)める人も、それを楽しみだと目を輝かせる人も
色々な感情を持って色んな景色を見ながら何処かへと足を運ぶ
私の場合は学校だね
初めて聴く音を聴きながら足を動かしていた。
聴き慣れた音楽を傾聴するのも好きだけどやっぱりこうやって新しい音楽に触れ合うのも好きだ。
音楽に耳を傾けながら自転車を漕いでいたらいつの間にか学校に着いていた
新学期最初の事もあってか、人で沢山溢れかえっている。
「おはよー!」
……聴き慣れた声がした。
自分「ん、おはよ」
「久しぶり!元気してた?」
そう話しかけてくれたのは仲のいい友達だった。
名前は琴莉(ことり)2・3年前に初めて会って、趣味も合うことが分かり仲良くなった。
自分「うん、元気してたよ!琴莉は元気してた?」
琴莉「まーね!」
琴莉「…あ、クラス表張り出されてるっぽいから見に行くか!」
自分「あ、ほんと?そうだね」
貼られてあるクラス分け表から自分の名前を探す。
知らない名前もあれば見覚えのある名前もある。
順番に目を通し自分の名前を探す。
……あった
ついでに琴莉の名前も。
琴莉「おお!同じクラスだ!」
自分「ね、やったね」
琴莉「これから1年よろ!」
自分「よろ〜」
琴莉「あ、ちょっと待ってね」
自分「ん?うん」
そう言って琴莉はもう一度クラス表を確認した。
琴莉「…えーっと…夏麗…あった!」
誰かの名前を探していたようだった。
自分は特に気にも止めずにいた
琴莉「じゃ行こ!」
そう言われ、琴莉について行った。