太中
にょた百合
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朝起きると、抱き枕状態だったので、いつものように、蹴り飛ばして起こした
太「ッもう…毎回毎回その起こし方はやめてよね 痛いからさ」
昨日の出来事を忘れたように、喋りかけて来る此奴を見ると、本当に昨日の出来事があったのかも分からなくなる
おかげで昨日はあまり寝れなかったし…
巫山戯んな
太「ねぇ〜中也?」
中「ンだよ」
太「珈琲作るけどいる?」
中「…いる」
棚を開けながら何時ものように喋りかけて来るので、真逆昨日のことを忘れてるのではないかと心配になる
お湯を沸かし終わって珈琲を作っているこの女は何してても絵になる
顔がいいだけあるな
太「ッ熱っ」
中「ッ首領大丈夫か!?」
「ッまず、水道水で冷やして…あっ氷嚢とかは要らないからな 長時間当て続けると凍傷を引き起こす可能性があるから…軽い火傷だけど一応病院行くか?それから…」
太「ふふっ」
中「…?ンだよ気持ち悪りぃ」
太「久しぶりにこんなに焦ってる中也見たなーって 」
中「そりゃ焦るだろ 火傷を舐めるな」
首領の手を水につけながら云った
「見た目よりも深く及んでるかもしれねぇし、ちゃんと治療しておかねぇと跡が残るかもしんねぇ」
此奴の白くて細くて長い綺麗な指に傷なんて付いてしまったら…きっと後悔する…
だって、こんなにも端整で綺麗なんだもの
中「……」
太「ねぇ?中也?」
中「…ん?」
太「今日あまり寝れてない?」
中「へ?」
いやいや、今そんな事言ってる場合じゃねぇんだよ
俺の事なんかいいんだよ
今は、手前の怪我について言ってるんだ
此奴こういう話になると面倒臭いんだよな…
一旦話をそらすか…
中「…応急処置だけしとくぞ」
包帯を巻くが、上手く巻けない
結果、ボロボロになってしまった
中「…すまん 首領みたいに綺麗に巻けねぇ」
太「ふふふっ中也は不器用だね〜」
中「五月蝿ぇ…」
「一応、医者に診てもらうか?」
太「う〜んいいや 面倒臭いし 」
中「そうか」
俺は何故こんなにも殺したい程憎い奴が目の前で怪我をしてるのに手を貸しているのだろう
この女を殺したい程憎いのは本当のことだ
その毛嫌いする理由がある
勿論、根本的に此奴のことが気に入らないが、一番の理由は”いずれ死ぬ”からだ
人は必ずしも死ぬが、此奴の計画的に死んでいく様子が気に入らない
死ぬことに、目標を立てて目標を達成していく姿が大変憎たらしい
止めたい訳でも無いが、どうせ殺すなら俺がこの手で殺したい
だが、それにも反対する俺が居るのだ
今分かる確かなことは、俺じゃ此奴の死は避けられないことだ
俺は太宰の死には一切関わってないからだ
彼奴を止められるのは芥川と敦の丁稚だけだ
正直俺は彼奴らのことが気に入らない
だが、此奴らしか止められない
俺じゃ、その場いても首領に指一本動かせないで、この女の死の阻止なんて到底出来ないだろう
太「?中也〜行くよ?」
中「…おう」
目の前に高級車が止まりそれに乗る
太「やっぱり眠れてないんじゃないの?膝貸すよ?」
中「…じゃあ…お言葉に甘えて…」
首領の膝は細かったが、柔らかかった
頭に首領の手が置かれる
首領の手はでかくてそれでも暖かく、柔らかくて、心の底から安心できるようなそんな感覚だった
母親の安心出来る手とは正にこのことだろう
俺は首領の膝の上で静かに寝た
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お疲れ様でした
この前、学校で生理&胃腸炎&風邪で、体の限界で吐いちゃって、 早退したんですよね
その後熱測ったら38.6ありました…
5月で2回風邪ひいてます
皆様も体調には気をつけてくださいね
最後まで見て頂きありがとうございました
コメント
7件
初コメ失礼します!! この話とても好きです!中也しぬ程嫌いな相手なのにめっちゃ焦ってるの大好きです、しかもそれ見て面白がってる太宰さんも大好きです...! 無理せず頑張ってください!体調第一ですので...!
胃腸炎大丈夫でしたか? 無理しないでください! 素敵な話でした!
素敵な話をありがとうございます🫶🏻🫶🏻 無理せずしっかり休んで体調万全にしてください泣きます