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放課後、奈津は蘭が言っていた『同級生』に会いに行くことにした。

言われた場所に行くと、そこはカフェだった。友達の友達とはいえ、ほぼ他人だ。知らない人は家に入れたくないと考えたのだろうから、仕方ない。

「奈津さん?」

「あ…どうも。」

その『同級生』は澄智といった。腰が低く、丁寧そうな印象だった。

2人ともコーヒーを頼んで、澄智から話を切り出した。

「話は聞いていますね。」

「ああ…まあ。」

ざっくりとしか聞いていない、とは言えなかった。

「聞きたいこと、なんでも聞いてください。出来るだけ話しますから。」

これは蘭の『我儘』だ。奈津が希望した訳では無い、ただの偶然なのである。

でも、これを利用しない手はないと考えた。

「…少し、疑問があるんですが。」

「ええ、なんでしょう。」

蘭と東館で話してから、ずっとあった『違和感』。

「桃川さん、ただのいるまの同級生ではないですよね。」

「……」

そう。蘭はいるまと『適度な、丁度良い関係』では無いと薄々と感じていた。

いるまが当時浮いていたとはいえ、そんなに親友でもない人の事をこと細かく覚えているだろうか。

それに、蘭は奈津に壁を作っていた。別れた時、影から見えた蘭の顔は、不気味だった。表面上のみの笑顔。誰からも好かれるような性格。その仮面の下は、どうなっているのだろうか。

「よくわかったね。」

「ええ…はい。」

やはり、と奈津は思った。

「らんらん、いるまちゃんのこと、当時からよく思ってなかったみたいだからさあ。」

澄智は笑っていた。蘭みたいに。


みんな、壁を作っている。

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コメント

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ユーザー

続きが気になる展開じゃないっすか!(毎回) 🍵くんか...もう理解力無さすぎてなんにも分からん!日本語すら怪しいです... とりあえず最高なことだけしか理解できませんでした👍💕 続きも頑張ってください!

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