片目が見えない糸師凛

片目が見えない糸師凛

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凛side

また今日も始まる

毎日虐められる

父さんと母さんはこの事を知らない

心配かけたくないから

でも､学校で何かあったっていうのは

バレてると思う

兄ちゃんにだって言ってない

俺のせいで迷惑かけたくない

兄ちゃんは世界一のストライカーに

なるんだから

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学校

モブ「おい」

凛「ﾋﾞｸｯ…」

モブ「今日も校舎裏来いよﾎﾞｿｯ」

凛「分かり…ました…」

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放課後 校舎裏

モブ「遅ぇよ」

凛「ご…ごめんなさい…」

モブ「ﾎﾞｺｯ」

凛「ｯ…」

モブ「ﾎﾞｺｯﾎﾞｺｯ糸師冴の弟だからってﾎﾞｺｯ調子乗りやがって！ﾎﾞｺｯ」

凛「ｹﾞﾎｯ…やめ…」

モブ「ﾎﾞｺｯﾎﾞｺｯﾎﾞｺｯ…はぁ…今日はこれくらいにしといてやるﾄｺﾄｺﾄｺ」

凛「ｯｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…もうやだぁ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ」

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俺は引きこもるようになった

学校にも行かず

サッカーの練習もせず

ただ部屋に引きこもってる

人と関わるのが怖くなったから

父さんと母さんは､深く干渉は

してこなかった

１人にしてほしいって言ったら

１人にしてくれる

そんな生活してると､４年間がたった

明日は兄ちゃんが帰って来る日だ

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冴「ただいま母さん」

母「あら冴､おかえりなさい､久しぶりね」

冴「おう」

母「元気してた？」

冴「うん…凛は？」

母「それがね…」

冴「？」

母「凛､ずっと部屋にこもったままになっちゃったの」

冴「…は？」