こんにちは、ぺいんとです。
突然ですが僕は今、親友…兼、恋人であるトラゾーに押し倒されています。
…いや、は?ってなりますよね。はい。だって嘘じゃないんだもん!
ほんとだよ!!さっきまでケロッとした顔で酒呑んでたトラゾーが唐突に酔うんだよ。怖いよ。
「…あのー、トラゾーさーん?」
「…ぺいんと、」
いつもならこんなに酔うことなんてない。
なんかおかしい…しにがみくんのコマンド?いやそんなコマンド無いし。
「ねぇ、ぺいんと」
「…ん?」
「好き」
…は、
「…うん、知ってるが…」
急に言われるとやっぱり照れるもんだろう。
トラゾーはいつも唐突に言ってくる。
告白だって前触れ無かったし、誘ってくるのも急。
…いつもそうじゃん、もういいか。
そんなことを考えてるとトラゾーが顔を近づけてくる。この感じは…
「…いや、待て!ちょ、2人いるから、!!」
こいつ、キスする気だな…!?直前で気づいて良かった、クロノアさんもしにがみくんも居るのに目の前でキスなんてしたら絶対ネタにされる。とくにしにがみに。
咄嗟にトラゾーの口を手で抑えた。トラゾーはムッとした表情になる。いやムッじゃねぇから。まじで無理。
「…あの〜、お二人さん?」
色々と考えてたらクロノアさんが話しかけてくる。
「あっえっと、すみませんどうしよこれ」
「…俺ら帰るか?」
「え、」
「あー、帰った方がいいかもですねぇ」
「待って、待って!帰っちゃダメ!!!俺絶対これ襲われ…!」
「ぺいんと」
名前を呼ばれて少しビクッとした。
トラゾーの声が今までよりちょっと低くて、威圧感があったから。
「…俺、2人きりになりたい」
「…はいぃ…」
俺はちょっと泣きそうになりながらそう答える
「じゃあ、僕ら帰りますね〜」
「…楽しんでw」
「ちょっと本当に笑えない」
2人は荷物をまとめてそそくさと帰って行った。
「ぺいんと…」
玄関のドアがパタンとしまった瞬間に、トラゾーがまた顔を近づけてくる。
「…はぁ〜…もう」
「…しょうがないなぁ、♡」
結局俺は、トラゾーに甘いんだよなぁ…
ーーーーーーーーー
「やりすぎだ馬鹿虎!!!」
「ごめん、ごめんって!!」
ごめんじゃ済まねぇよ…めっっちゃ腰痛いんだから…
「ほんとに…酔ってたとしてもよ…」
「あ、そこなんだけど」
さっきまで謝罪モードだったトラゾーが急にスン、っとなったからびっくりした。
何言われるの、これ…
「俺、あの時酔ってなかったからね。」
…は、?
「はぁぁぁぁっ!?!?!」
「いやあの、あのね!ほんとに申し訳ないとは思ってるよ!?けど、けどさ…!」
なんの言い訳をする気だこのズタ袋は。
…話くらいは聞いてやるけど。
「いや、日常組4人で飲み会だったじゃん。ただ俺…色々と溜まってたんだよ…!なんかぺいんとの全部がえろく見えてきて…!!本当に!限界で!早くヤリたくてぇ…!」
トラゾーは許してくださいって感じで上目遣いしてくる、
「…いや、許さんけど?」
「まっっじでごめん…」
「…もう、飯奢りな」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!