『』→半間 「」→稀咲
純愛だよ〜 ⚠途中モブ稀有り
(雑でも良ければどぞ!)
《ごめんね》
「……っ、」
俺は橘日向が好きだ。
でも結ばれることは叶わなかった。
『稀咲〜?』
「……あぁ、ごめん」
『どしたん?なんかあった?』
「いや、何も。それより計画についてだが───」
『お前のそーゆーとこ、好きだぜ♡』
「…………。」
半間がいつもの様に言う。
だが今の俺には「好き」という言葉が引っかかる。
「好き、か……」
『ん?なんか言った〜?』
「いや、何も……」
『てか、やっぱ稀咲なんかあったっしょ?』
「え……」
『オレでもそーゆーのは分かんの。』
「何もねぇって言ってんだろ……っ、」
「もう、帰るからな、、、」
『え、もう帰るン?』
「お前なんかと話してる時間は無いからな」
『ばはっ♡ひでーな』
翌日。
「なんでお前と出かけてんだよ」
『え、いーじゃん♡』
『てかこれ美味いぜ♡稀咲にあげる♡』
「要らねぇ」
『稀咲、帰ろーぜ♡送るからよ♡』
「……。」
半間がバイクにエンジンをかける。
15分くらい走った頃だろうか。
ふと、景色に目をやる。
ニコニコ笑っている橘と武道がいた。
「……ぇ」
俺には向けられたことないとびきりの笑顔。
それをまた優しく返すように武道も笑っていた。
「……なんで、」
泣きそうになった。泣きたかった。
“俺は選ばれなかった”
それはれっきとした事実。
でもそれを俺はずっと受け入れられない。
『……なァ稀咲ってば』
「……え?」
『着いたぜって。ぼーっとしてた?』
「……ごめん」
『もうバイク置くから家まで徒歩で送るな♡』
「なんでだよ」
『てか最近まじ稀咲変だぜ?』
『最近疲れてね?』
「ちゃんと休息は取ってる。疲れてない」
『まァそれならいいや♡』
『じゃーな♡』
「あぁ、」
俺は橘の明るい所が好きだ。
《バイバイ》って明るい言い方が好きだ。
それを、つい半間に重ねてしまって、
歩幅を合わせてくる所とかも全部、
半間に、似てるなって。
そう思ってしまうとまた胸が苦しくなって、
「う……っぐ……」
泣いてしまった。
まだ、家に着いていないのに、
『なァ稀咲、まじなんかあったっしょ?』
「だから何もねぇって言ってんだろ。」
『あ、もしかしてフラれた?』
「……うるせぇな黙れよ!!」
『やっぱそーなん?』
「うるせぇ駒は要らねぇ、」
『……は』
「別にお前の代わりならいくらでも居る」
『…………分かった』
すんなり受け入れられてしまった。
別に俺は半間を嫌っていた訳ではない。
この時はつい、苛立ってしまって、
半間に会うと橘のことを思い出してしまう気がして
でも、こいつの事だから数週間もすれば
戻って来るだろうと思っていた。
「……ちっ、」
半間が居なくなって3ヶ月が経とうとしていた。
「半間、」
半間が居なくなってから
あまり橘のことを思い出さなくなった。
その分、半間のことがいつも頭の片隅にある。
最初はただの道具、と思っていた
会いたくて仕方ねぇ
強いやつじゃねぇと、とかあいつの管轄の、とか
そんなんじゃねぇ
俺がただただ会いたい
俺は、
「俺は───」
ゴンッッ
次の瞬間、頭にとんでもない衝撃が走った。
「っ、、?!」
そこで俺の意識は途切れた。
「……ってぇ……」
目を覚ますとどこかの倉庫の椅子に拘束されていた。
〈おはよ、キサキクン♡〉
「誰だ、てめぇ」
〈おっと、お口の利き方は気をつけようね♡〉
バゴォォン
「い”……っ”てぇ」
〈おぢさんの呼び方はゴシュジンサマ、ね♡〉
「誰が……呼ぶか……っ」
〈おぢさんの呼び方は?♡〉
「ゴ、ゴシュジンサマ……っ」
〈はいはいよく言えました♡〉
かれこれ2時間以上は暴行されていると思う。
おかげで体中に傷ができて出血している箇所もある。
〈んー、もう”お勉強”はいいかな〉
〈はい、キサキクンあーん♡〉
「(嫌だ嫌だ、)」
〈ほらもっと奥まで咥えて♡〉
「う”」
〈はぁっ、はぁっ、イく♡♡〉
〈じょーずにゴックン出来たね♡〉
「お”え”、っ」
「(半間っ…、)」
〈次はおぢさんのをキサキクンに挿れるね♡♡〉
「嫌だ、嫌だぁ!!」
ソレが入ってくる。
ろくに慣らしていないから痛みを伴う。
「うぇっ……うぁ……っ、」
生理的な涙がこぼれ出す**。**
……早く、助けて……
そう思った次の瞬間、ドアが勢いよく蹴破られた。
『……お前か』
「半、間……っ」
〈ちっ、ガキが、〉
『稀咲を離せ』
『じゃねぇとお前の全部の骨が5秒で粉砕するぜぇ?』
〈…覚えてろよ〉
「は、半間」
『稀咲。』
「、ごめん」
半間は何も言わずに拘束具を解く。
「俺が、すぐイラついたせいで、」
「だから戻ってきてくれ、」
『稀咲らしくねーの』
『良いぜ、戻るわ』
「…!」
『稀咲不足だったんだよな〜』
「何だそれ」
『そんなことより何された?』
「……見ての通りだな」
『……あいつ、、』
「……加減間違えて殺るなよ」
『んーどーかな♡』
「……助けてくれてありがとな」
『ん、いーよ』
「……半間、」
「……気持ち悪いって、思ってもいい」
「……好き、だ」
『……、、、』
「、ごめん」
『稀咲、こっち向いて』
「なんで───」
2人の唇が触れ合い、舌を絡ませた。
1番言って欲しかった言葉が
1番言って欲しかった人に言って貰えた
『俺も好き』
《俺も好き》
「……っ」
俺は半間修二が好きだ。
今、俺と半間は結ばれているんだ。
コメント
3件
とりあえず誘拐犯拷問したくなったわ( ˙-˙ ) マジ、純粋Love、最後のイラスト見たら目から滝が、
100にしといた