太陽のような君

まいたけってやつに絡まれてから約1週間。今日は文化祭だ。正直俺は休もうかなとか思ってたけど…まいたけが期待するような眼差しこっちに向けてるし…仕方なく！仕方なく行ってやることにした。

💙「一番乗りー…トイレ行こまいたけ来るまで」

ｶﾞﾁｬｯ

❤️「あ、がちで来たんや。おはよー」

「おはよポケカメン」

💙「まいたけだけじゃないの…？」

❤️「いいだろ仲良くしろって。ほらここきて」

💙「うん…」

❤️「くし貸してー」

「はいよー」

くすぐったい…人に髪触られるのなんて初めてかも

❤️「よし！思い切ってあげるか！前髪！」

💙「え？！むりむりむり…そんなハードル高いって」

❤️「大丈夫だって！絶対似合う」

「まいたけお前は適当に編み込んじゃっていいのな？」

❤️「おう。よろしく〜 前髪ここから分けるか」

💙「……」

数十分まいたけに髪の毛をいじられた。なんか自分が自分じゃないみたいで落ち着かない…

💙「ねぇ、ほんとにこれじゃなきゃだめ？」

❤️「だめ。」

💙「……」

❤️「あとなんでさっきから下向いてんの？」

💙「慣れない…恥ずかしい」

❤️「こっち向いてよほら」

少し顔をあげると目の前でまいたけが微笑んだ。こんなまじまじ見るのは初めてかも…顔はかっこいいというより可愛い…

💙「まいたけ…」

❤️「なに？」

💙「あ、編み込みかっこいいね……」

❤️「だろ？！ポケくんも絶対似合うと思うんだよなー！今度やらせてや」

💙「あのさ…！」

❤️「おん。」

💙「ポケくん呼び…やめない？なんか俺だけまいたけのこと呼び捨てだし……あ、いや別にまいたけがそう呼びたいならいいんだけど」

❤️「じゃあなんて呼べばいい？」

💙「ポケとか…」

❤️「ポケ！」

💙「うん。」

❤️「連絡先！交換しよ！！」

え、急に？そういやもってなかったな連絡先 いつも話しかけてくる割にはLINEもインスタも知らない…しかも耳真っ赤だし恥ずかしいんかなやっぱりまいたけもこういうこと聞くの

💙「いいよ。QRよみこんで」

❤️「ありがと！もっと早く交換すればよかったな」

💙「確かに…ww」

❤️「うわ！笑った！！初めて見た…笑った顔」

「うるせぇよ。そろそろ出席確認されるから行くぞ」

❤️「おう。ポケも行こ」

💙「うん」

「てかさポケカメン絶対そっちの方がいいぞー」

💙「えぇ？」

❤️「今日絶対モテモテやでポケ」

「うわいいなー女の子の連絡先聞いたら俺にも教えろよー！」

💙「話しかけられないよ…やめてってもう」