テラーノベル
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近くにいる君が遠くて、解れそうな赤い糸を眺めた。
センラ「…そばにいてよ。」
雲「…?何?急にwいるじゃんw」
センラ「いや…なんでもない…」
雲「?」
いつも僕からの一方的な愛な気がする。
ねぇLady。
明日も何事もなかったように笑ってさ。
この頃落ち着かなくて。
考えすぎなだけかな?
君がさ、僕以外の誰かを見ている気がして…
心の中でいつものように、気持ちにモザイクをかけて。
きっと今だけ。きっと今だけ。
そう、自分に言い聞かせても、だんだん確信へと近づいて来てる気がする。
それでも、だけど、僕は君をいつも見ているから。
だからお願い。
近くにいる君が遠くて、解れそうな糸を眺めた。
僕の小指にはしっかりと巻きついてるのに、君の小指の糸は解れそうな糸を。
ふとした時、瞬きの隙間で。
その目は誰の元に惹かれているの?
君の触れた場所が痛みで、何も感じなくなっているから。
はぐらかさないで。
メーデー。と、誰にも届かない救済を求める。
冷たい風が二人の間吹き抜けた。
近頃どうかしちゃったのかな。
曖昧な返答ばっかりで。
君からの連絡はなくて、今どこで何をしているの?
こんなメンヘラみたいな自分は押し殺す。彼女を信じて。
君の中で消えないように。優しい僕でいられるように。
理想の彼氏でいられるように。
大丈夫だって自分の中で言い聞かす。
もっと近くで、もっと近くで、君を見たいから。
なのに…
抱きしめた身体は、フワリとまるで重さを感じなくてさ。
背中に回す手が解けて、余韻さえ残らないほど。
君のついた嘘は丸めて 明日には忘れているから。
棘が刺さってもこの手に。
この手の中にいて欲しいから。
時間を止めて。
永遠離さない。
歪みだした音が聞こえて、憂う心がひびわれた。
そばいてよ。
ねぇLady。
明日も何事もなかったように、笑って。
気付いて、近くにいる君が遠くて。
解 (ほつ) れそうな糸を眺めた。
瞬きの隙間で、その目は誰の元に惹かれているの?
君の触れた場所が痛みで、何も感じなくなっているから。
はぐらかさないで。
メーデー。
冷たい風が透明な僕を吹き抜けた。
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