jmside
ぐが、、、、ねぇ、、、ぐが、、泣
自分の身体の感覚すら上手く感じられない今の状況の中でも、
目の前で僕に覆いかぶさっている人が
ほのかに感じるその落ち着く香りの源が
すぐにでも包み込まれたいその優しい温もりが
グクなんだってことだけは、
本能が知っていた。
🐣「ぐがぁ、、、泣」
涙と呆然で、よく見えないけれど、
グクに向かって震える手を伸ばす
🐣「また、、、また、、困らせた、泣、、おかしくなっちゃった、、、、、ごめ、、なさい、、泣、
ごめんなさい、ぐが、、、もうしない、、から、、、、ごめんなさい、、、泣」
🐰「ひょん、、大丈夫だよ、、なんにも悪いと思わなくていいから。」
ベッドの上で、
泣いている僕を落ち着かせてくれるグク。
こんな状況が、いつかの夢みたいだと思った。
でも、あの時と違うのは、ここが現実だってこと。
🐣「ぎゅって、、して、、?」
あの夢の通り、抱いてくれるかなんか分からなくて、
思わず声が震えた
🐰「ひょん、、、、、もちろん、いくらでもしてあげる、、泣」
涙混じりの声が聞こえた。
🐣「ぁ、、、、、」
ふかふかの布団に身体がすっぽり包み込まれたと思ったら、
たちまち優しくてあったかい腕の中に抱き寄せられる
🐰「ひょん、大丈夫だからね、大丈夫。、僕が倒れちゃったのが悪かった、、怖がらせたね、ごめんね、、泣
ひょんは辛すぎたんだよね、、大丈夫、全部わかってるから。」
わかってると言ってくれた瞬間、
ぎゅっと引き寄せられて、彼の胸に顔が近づいた瞬間、
グクの香りを感じてしまった瞬間、
🐣「ふ、、、あっ、、、あぁ、、、泣」
🐰「ひょん、、?」
安堵とか、愛情とか、安らぎとか
そんな、ずっと感じられていなかった温もりが
自分の中に電流が駆け巡るように、
一気に満ちて、溢れかえって、
体に力が入らなくなった。
どこかに落ちていってしまうような気持ちになる。
嫌だから、
この温もりの中にいたいから、
全然言うことの聞かない腕で頑張ってグクにしがみつこうとしたけど、上手くいかない
🐣「ちから、、入んない、、こわ、、い、、、ぐが、、落ち、ちゃうっ、、泣、、、ぎゅってしててっ、、離さないでっ、、、」
切れ切れと、囁くようにしか声が出ない
それでもグクはちゃんと強く抱き締めてくれる
🐰「落ちないよ、ひょん、大丈夫。
僕がヒョンのこと抱きしめてるから、、
なんにも心配しなくていいから、、泣」
背中をさすってくれる手が温かくて、彼と触れているところからとろけてなくなってしまいそう
グクの胸元に顔を擦り寄せながら、
すーっと深く息を吸う
🐣「ぐが、、、、、ぐが、、、、いい匂い、、、すき、、、」
心地良さで頭がぼうっと霞む
🐰「ひょん、」
呼びかけられたかと思えば、身体を少し離された
彼の両手に頬を包み込まれ、目を合わせられる
🐣「ぐが、、、?」
相変わらずぼやけている視界で頑張って彼を見つめ返す
なにか大事なことを話そうとしたみたいだったけど、
そんな緊張した空気になって、回らない頭でも少し心が脈打ったけれど、
グクはただ、気が変わったみたいに、ふんわり笑っただけだった。
🐰「1回寝ようか、、ね?
やっぱりまだちょっと顔色が悪い、、」
僕はその手に包み込まれたままの顔を、ふるふると振った
🐣「いや、、だ、、やだ、、ぐが、、なんか、、、言いたそうだも、ん、、、、」
🐣「寝たら、、、寝たら、、またいなくなっちゃうもん、、、、、泣」
後者の不安の方が強かった。
また起きたらひとり取り残されるのが怖くて、
この安堵と疲れに身を預けられない
すると、グクは、そうだよね、と小さく呟いて
また僕をぎゅっと抱き寄せて、子供をあやす様に優しく頭を撫でてくれた
その僕の頭を片手で包み込んでしまいそうな、大きな手が、僕に触れてくれているのが心地よすぎて、
なにか魔法でもかけられたかのように自然とまぶたが落ちていってしまう
🐣「ぁ、、、、だ、、め、、、、、、」
🐰「僕いなくなんないから。ずっとヒョンだけ見てるから。
ひょんの疲れが少しでも落ち着いてから、僕の話聞いてくれたら嬉しいな、」
🐣「ほん、、と、、?いてくれ、、る、、、?」
🐰「うん、約束。
ひょんは頭撫でられるの好きだよね、、、
こんなすぐ力抜けちゃって、、、もう、、、、かわいいなぁ、、、泣」
🐣「うん、、、ぐがだから、、、、
ほんとに、、、、ほんとに、、、、いてくれる、、、?」
何度も聞いてしまっているのに、
グクは嫌な顔ひとつ見せず、笑うこともせず、
真剣に答えてくれる
前に会った時とはどこか違った
僕のことをちゃんと受け止めてくれてると感じられた
この感覚が、本当であればいいのに、
僕の思い込みじゃなければいいのに、とひたすら願う。
🐰「うん、離さないよ。
ひょん、おやすみ。よくがんばったね。」
“離さない” ”がんばったね”
真剣な、でも優しい声で囁かれたその言葉に救われる。
🐣「ん、、だいすき、、、、泣、」
頭を撫でてくれる、その優しい手と温もりだけに集中して
程なくして、僕はグクの腕の中で意識を手放した。
コメント
18件
待ってました! めっちゃ泣けました! 次も待ってます☺️ 主さんのスペースで頑張ってください!
主様待ってました💕 グクの温もりを感じられてよかった🥺 グクは絶対にジミニを離したりしないから大丈夫😤安心して♡♡ 今日も涙でした😭最高です☺ グクの温かさにキュンキュンしっぱなしでした🥰