テラーノベル
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今、私の前には執事達が全員いる。
天使との長きに渡る戦いの終止符を打つ最後の戦いだ。だが最後ということもあり天使の数が多すぎる。執事達はこれまでに培った連携と技で天使を圧倒していく。各々が全力を出し合い戦っている。知能天使が厄介だが、負けてはいない。本当に今日、天使を倒せるかもしれない。天使が減ってきたのを見て希望から確信に変わる。確実に天使をここでやれる、と。
主は力の解放をした後すぐムーと後ろに隠れていた。
主「みんな、すごいね。でも怪我しないか心配だな、」
ムー「大丈夫です!執事の皆さんは強いし負けません!」
ムーが励ましてくれるがお互い心配だ。だからと言って私が前に出ても何にもならないし、怪我でもしたら作戦が狂ってしまう。足手纏いにはなりたくない。静かに執事達を見守っていた。
カキンッ キンッッ
「ちっ、キリがねぇなッ」
戦いも終盤。ボスキの息が荒そうなのを見るにだいぶ力を消費したんだろう。結構な時間が過ぎている。数が多く時間がかかっているのだ。だが、天使はちゃんと減ってきている。どちらの限界が来てもおかしくない時間だが、執事達の目に光がある。きっと、勝てる。願うことしかできないが、信じる。だって、私は彼らの主なのだから。
それからどれくらいのだっただろうか、
天使は減りもう、残りわずかだ。誰も欠けず戦っている。全員いることが奇跡というものだ。最後の1匹をラトが切ったぐらいだった。勝った、と少し油断したのだろう。
ほんの一瞬だ、気持ちの綻びが全員に出た一瞬の時だった。
ピュンッッッ
その場に乾いたことがした。一つの矢が後ろに隠れていた主の左腹を貫いていた。血が舞い、射抜かれた主すら最初何が起こったのか分からなかったのだ。急いで走ってくる執事達を横目に主人は見た。それは人だ。きっと悪魔執事を恨む人だろう。命を削り、人を守り、やっと平和が来ると思ったらこれだ。
これが私の最後か。悪魔執事の主としては相応しいような、悔しいような、いろんな感情が頭の中で混乱していた。
走って逃げた奴らを視界から外し、駆けつけた執事達を見る。 来るのがさすが、早いなぁなんて呑気に思った。
「あ、ぁ主様!っ、だめですッいかないで」
ベリアンが泣き崩れる。
ベリアンと逆側にルカスは真剣と焦りを目に宿しこちらを見ている。きっと、私の命の灯火を見ているのだろう。だが、分かってる、自分の体だ。致命傷にほぼ近い。血も流し過ぎた。血管、臓器なにもかも関係なしに体を貫かれている。
「ルカスッ、ルカス!主様は助かるのかッ」
ミヤジが必死にルカスを呼んでいた。他の 執事もルカスの名を口にする。
なんだか、ルカスに申し訳なくなる。分かってるよ。 助からないけど、医者として執事として主が助からないなんて言いたくないよね。ルカスに背負わせるわけにもいかず、声が出てるか出てないかぐらい小さな声で話す。
「み、みんな?、みんないるね。よかったよ、誰も欠けないで。それでねごめんだけど、、っ私多分ダメみたい。」
引き攣ってでも笑って見せる。
「もうダメないんて言わないでください!」
「そうすっよ主様が欠けちゃなんのために天使を倒したんっすか、っ」
フェネスとアモンが前に出て言う。
執事達は私を囲んでいる。すかさず私も返す。
「人類を守るためでしょ、?私もこんな形でお別れするとは思ってなかったけど。遺書とかなんもないよ、」
自分でもそこが気になるのかと思ったが意外と自分の死を受け入れられていた。しょうがないし、どうしようもない。まぁ、みんなが心残りだけどね。
「死なないでくださいっ、泣」
フルーレが号泣し、ラトに支えられている。
泣いてる執事は少なくなく、どうしようかと考える。そんなに私に時間は多くなさそうだが、今伝えたいことを一人ずつ伝えようと考えた。
「みんな、聞いてくれる?最後の私からの、っ
ゴホッ」
言い切る前に咳がでて、口元を見れば血を吐いていた。時間が迫ってきている。
ベリアンが口元の血を拭いてくれる。
「、、主様、聞かせてくれますか、、っ」
泣くのをグッと堪えてベリアンが執事達を近くに集めてくれた。本当に良い執事だ。
「じゃあ、まず、ラト、」
名前を呼ぶと側に寄ってきてくれる。
片膝を地面に突き、こちらを見る。
「ラト、最初はどんな子か、分からなかったんだ。でもラトを知っていくとね、優しい子なんだってすぐに分かったんだよ。絵本、よく一緒に読んだね。これからも沢山本を読むんだよ。一人でもみんなでもね。そして、人を傷つけず優しいラトのままでいてね、今までありがとう」
もっと話したいが全員分言いたかったため簡単に素直に話す。
ラトは私の手を取りそっと口付けをした。
「主様、、分かりました。貴方の言った通りに過ごしましょう。ですからまた、会いにきてください。私ずっと貴方を待っていますからね、」
小さく微笑んで側を離れる。体はボロボロだが、全員に伝えるまでは死ねない。伝えなければ、彼らは間違った方向に進みそうで。
次の執事を呼んだ。
フルーレ
「フルーレ、お洋服を沢山作ってくれてありがとう。一緒に作ったりした時もあったね。フルーレの作る服が大好きよ。そして、フルーレは強くなろうと努力する姿が一番印象に残ってる。その勤勉さが、私は誇りに思うよ。これからも鍛錬を続けてみんなを守ってね」
「っ、、はぃッ絶対に、俺は強くなって見せます泣、だから強くなった時は見に来てください!ッ」
泣きながら笑って見せるフルーレに申し訳なさを覚えつつ、ぎゅっと手を握った。
ミヤジ
「ミヤジはいつも私を優しい目で見てくれてたね。困ったらさりげなく助けてくれて、すごく心強かったよ。でも少し不器用よね。私はミヤジが優しいことを知っているけど、他人を頼るのが苦手な事も知ってるよ。だから、頼りなるんだよ。 執事達全員、ミヤジに感謝してると同時に心配だってするの。だから、たまには本音で話したりして、生きていってね。」
じっと私の方を見ながら唇を噛んでいる。
そっと私はミヤジの頬を撫でた。
「、、まずは、ありがとう。私のことをよく見てくれていたんだね。主様の言う通りにやってみるよ。別れは名残惜しいが、また会えると信じているよ。」
優しく頭を撫でられた。彼の手の優しさは痛みなんて忘れてしまうぐらいに。
ロノ
「ロノ、美味しいご飯をありがとう。よく栄養が偏る私のために献立立てて作ってくれたね。美味しいし、感動したんだ。そしてよく元気をつけてくれた。落ち込んでてもロノを見ると元気になってたんだ。その笑顔を絶やさないで。
パレスが暗くなっちゃうんだから。みんなのご飯を頼むよ。ロノしかいないんだからね」
「主様!任せてください、っ俺がみんなを支えますッ絶対に、だから心配なんてしないでください、」
涙で顔が赤くなっているが、ちゃんとこちらを見て笑ってくれた。真っ直ぐな性格の彼を再確認した。
バスティン
「次はバスティンね、バスティンは私が来て最初に悪魔化したよね。みんな悪魔化したバスティンを見て助からないって言ったんだよ。その時すごく悲しかった。だから助かった時、安心したの。執事を助けられた事もあって主としての自信にもなったよ。貴方が生きててくれて嬉しいよ。私の為に振ってくれた剣で次はみんなを守ってね」
「あぁ、主様の言う通りにしよう。別れは寂しいがまた会えることを俺は信じる。俺の剣を振る理由になってくれてありがとう」
ふっと笑いかけられた顔に最初の頃の無表情だった彼を思い出す。これだけ笑えれば大丈夫だろう。私も笑い返した。
2階の執事達は固まっていたので全員を呼んだ。
「ハウレスがここまで泣くなんてね、初めてみたよ」
当の本人は嗚咽を漏らしながら泣いている。それが少し可愛くって名前を呼ぶ。
ハウレス
「ハウレス聞いてね。ハウレスはいつもみんなをまとめてたよね、すごくかっこよかったよ。パレスにはハウレスが必要だと思うの。私もハウレスとお別れは寂しいけど、みんなをまとめていってね。間違った道になんて進ませないで、そして、フェネス。」
ハウレスの手を握りながら近くのフェネスを見る。
「貴方とはよく一緒に本を読んだね。色々教えてくれて、困ったらすぐに隣に来てくれて嬉しかった。フェネスはいつも自信がないって一歩引いちゃう癖があるよね。私はそれが悪いことだとは思いません。けど、少しくらい自分を褒める時間を作るのよ。これは約束だね。 そして、ハウレスをこれからも支えていってね。」
「主様ッ、こんなお別れは嫌ですが、貴方の頼みなら実現して見せます。俺はそれを生き甲斐に頑張り続けます。」
こんな顔のハウレスは初めて見た。お別れと納得したのか、目がしっかりとこちらを見ている。そんなハウレスの横でフェネスも頷いてくれた。
「俺がハウレスもみんなも支えて、パレスを守りますッ。主様が大切にしてくださった屋敷を俺たちで守っていきます、っ」
いつもは自信がなさそうな彼が今は自信に溢れている。こんな顔をされたら安心してパレスを任せられる。
次の執事を呼んだ。
「アモン、、、は泣かないのね、」
ほとんどの執事が、泣いてる中アモンは笑っていた。
「主様の最後に泣き顔なんて見せたら絶対心配でゆっくりできないでしょ?生憎、花は今持ってないっすけどね」
冗談まで言われ少し笑ってしまった。
アモン
「アモンは花の知識を教えてくれたね。お花も毎日のようにくれたし、人生でお花を貰うのあんまり無かったんだけどすごく嬉しかった。パレスの庭は私のお気に入りだから続けて欲しいな。」
「任せるっす、新しい花も植えてもっと綺麗な庭を、作るっすよ。寂しいっすけど頑張るっす。だから主様、また会いに来て欲しいっす」
私も会いにいきたいと言いたかったが、曖昧な約束で彼らを縛るわけにもいかず言葉を飲み込んだ。ふと見せた真剣な顔にアモンも本当は強がってるだろうなと気づいた。
「ボスキ、」
私は知っている。私が死ねばボスキも、、
彼だってわかっているはずなのにアモンとはまた違う顔で笑っていた。だが、私は死んでほしくない。
「主様、そんな顔しないでくれよ。俺は逆に主様といけて嬉しいんだぜ。それに主様、一人では寂しいだろ」
彼は覚悟を決めていたが、正直嫌だ。
「ごめんね、私はボスキに死んでほしくないの。我儘かもしれないけど、生きてよ、。
ボスキにはたくさん感謝してるの色んな依頼も一緒に行って楽しかったの。私のせいでなんて嫌。私からのお願いよ、生きて」
生きてとばかり願われて少し困った顔をしている。契約は絶対だが、死なないで欲しい。
「死にたがってはいねぇから安心しろ。主様が生きろと言うなら俺も生きたいと願うことにするからよ、だから最後にそんな悲しい顔で俺を見ないでくれ。」
自然と顔が暗くなっていたのに気づき、にこりと笑った。お腹は変わらず激痛で、血はルカスが止めようとしているが一時的に過ぎない。
ザエボスに心の中で祈るのだった。
二階の執事が下がり次は3階だ。
「おいで、ラムリ」
わんわん泣きながら子供のように近寄ってくる。泣かせてしまって申し訳ないが、ラムリの中で私がこんなに大事に思われているのだと思うと嬉しかった。
「ラムリ、泣かないで、ラムリには私からのお願いがあるの。ラムリはすごく明るくってそして少し自由奔放よね。そこが良いところでラムリの立派な武器よ。そんなラムリには3階の執事達をしっかり見てて欲しいの」
ルカスとナックがビクッと動いたのを横目にハテナマークが見えるラムリに話す。
「ラムリの知っての通り3階の執事はよく働くよね。今はラムリのサポートで回っていると思うの、だから私が居なくなっても彼らを見ていて欲しい。働き過ぎたら無理矢理にでも止めてね。」
笑いかけると涙を拭って手を掴んでくれた。
「っはいッ、僕がちゃんとみんな見てますからね!働き過ぎなんて絶対させませんよッだから安心してください、、っ」
また涙が湧いてくる目にそっと手で掬ってみせた。その手をラムリは大事そうに握った。
ラムリがいるなら大丈夫だろう。
ナック
「ナック、はよく私を褒めてくれたね。それも色んな言葉で前向きな事を言ってくれた。だから辛い日も頑張れたよ。ありがとうナック。見回りして働き過ぎな気もするけどたまに夜の廊下で会えるの楽しみにしてたんだ、。これからは休みも大事にするのよ。ラムリと喧嘩し過ぎちゃダメだよ。仲良くね」
「主様、私も貴方と夜に会えると嬉しかったんですよ。静かな屋敷で二人で歩くのは私の楽しみでしたから。同じ気持ちだったのならどれほど素晴らしい事でしょう。美しい貴方に従えられて言葉では言い表せないぐらい幸せでした。」
ナックが手の甲にキスをし二人で笑った。もう離れるのかと思うと寂しくなる。
3階の最後の執事を呼ぶ。
「ルカス、もう止血はいいよ、」
私の命の灯りはもう少ない。一番分かっているはずの彼が一番諦められていない。きっと医者としてということもあるのだろう。
「ルカス、こっちを見てよ。いつもなら私が照れるまで目を合わせてくれるのに」
処置してくれている手を握った。力はあまり入らないがぴたりとルカスは止まった。
「、、主様を、私は助けられないのですね、」
「ルカスのせいじゃないよ、暗い顔はしないで、最後なんだから笑ってお別れを言わせてね。」
決心したのかしっかりとこちらに体を向けてくれた。
「まず、怪我とか風邪とかの看病ありがとう。ルカスのおかげで今日まで元気に来れたよ。何度か徹夜して強制的に寝かせられたのも良い思い出。パレスで唯一のお医者さん、ルカスしかいないの。頑張りすぎの執事達の健康をよろしくね。でも ルカスも働き過ぎはだめだよ、」
静かにルカスは泣いていた。泣いている顔なんて初めてだ。
「、っどうしてこんなに別れが早いのでしょうか。年甲斐もなく駄々をこねるのは見苦しいですがッやはりこんなの寂しいですよ。」
ルカスの本音がここまで聞けて嬉しかった。余裕ばかりの執事だったはずなのに、、
「私も寂しいよ、でももう無理なんだから死ぬ私じゃなくて生きる執事達をお願いね。」
「、っ主様は最後までずるい人です。貴方の願いが聞けないわけがないじゃないですか、 執事達は任せてください、みんな長生きさせますよ、だからたまには褒めに来てくださいね」
褒めに行くなんて、いけたら行きたい。素直に答えて二人で笑った。幽霊としてパレスに住み着くのも良いかと思った。
話してない執事は7人、私の命が消えるのが早いかギリギリだか最後くらい主らしく振る舞いたい。休む暇もなく執事を呼んだ。
別邸1階
ユーハン
「ユーハン、ユーハンと初めて会った日をよく覚えてるの。少し怪しげな敵だと思ってたんだけどね、話してるうちに私はすぐに良い人なんだなぁって思ったんだ。だから助けに行って一緒にパレスに帰れることが嬉しかった。生きててくれて嬉しいよ。私について来てくれてありがとう。」
私が話し始めると涙を拭き私の手を取り彼は膝をついた。
「ありがとうは私の台詞ですよ、 っ。あの時助けに来ていただき私は命を救われたのです。命を助けられこんなにも幸せな生活を送らせてくれて、貴方には返しきれない恩ばかりなのですよ、貴方の執事で幸せでした、」
後半は涙を堪えてだったが、沢山感謝を伝えてくれた。
「ハナマル。」
彼を呼んで目を向けると初めてというくらい真面目な顔をしていた。悲しいような、怒ってるような。一瞬誰か分からないくらい普段と違う雰囲気を纏っていた。
「ハナマル、最後なんだからいつも通り笑ってよ。少し気だるげで笑いながら名前を呼んでくれる、、そんなハナマルが好きなの、」
まずこの顔をどうにかしないと私は気が済まなかった。こんな顔でお別れは嫌だった。
ハナマルは悔しそうな顔をしながら話し始めた。
「また、俺は守りきれなかった、っ一番大事な人なのによッ。本当にごめんな、主様。俺らしくないのは分かってる。笑って見送りたいが、情けなくて顔があんま戻んないわ」
少し笑ったというより苦笑だが、表情が柔らかくなったのを見て安心した。
「いいんだよ、最後に話せるだけで嬉しいんだから。ハナマルはいつも頑張りすぎてる私に休憩をくれたね。ハナマルもサボってたけど、、
一緒にサボるのも楽しかったよ。私が居なくなっても変わらないでよ。ギャンブルとお酒はほどほどに。ユーハンを怒らせすぎるのもだめ。別邸をよろしくね。」
「意外と禁止事項俺多くない?、、でも主様が心配してくれてるのは分かってるからな。取り乱して悪かったよ。ユーハン達は俺に任せろよ。他の奴らも見とく。ちゃんとやっていくからな。ゆっくり休んでくれ。」
目が優しく笑っている。ハナマルも大丈夫だろう。
さて、遠くにユーハンに支えられている子を呼ぼうかな。ルカスと話してる辺りから横目で見ていたがラムリとはまた違う号泣の仕方をしている執事が見えて少し面白かったのだ。
「、、テディ?こっちに来てね」
彼は涙がボロボロ出ているが、声も出さずただ立っている。子供っぽいがちゃんとこちらを見ている。ユーハンに途中まで連れられ近くに来ると静かに私の隣に来た。
「テディは泣き虫だったのかな、こんなに泣いてるのは初めて見るよ。」
私が笑いながら涙を手で掬って見せるとそっと手を握られた。
「テディは初めて出会った時を覚えてる?
私はね、この世界に来て貴方が初めて執事達を馬鹿にせず尊敬の目を見せてくれた人で感動したの。まだこんな人がいるんだって。主としても嬉しかったんだ。」
「あるじ、、さま、」
やっとテディが話したので少し話すことにした。ルカスの止血のお陰か話せる余裕が増えたのだ。
「私ね、あの日テディの絶望した日を鮮明に覚えてる。貴方の大切な家族のような彼らを死なせてしまってごめんね。私が後悔しても意味は無いんだろうけど、主として責任があるの。本当はもっと早く言いたかったんだけど、あの時彼らを救ってあげれなくてごめんね」
「主様せいじゃッ、天使が悪いんですよ!そして俺の、、っ力不足でッ」
私の謝罪に間髪入れずテディが訂正する。
彼ならこう言うと思っていた。涙が少し減りちゃんと話せるようになってきた。
「テディ、絶望に直面し命を落とそうとしてたよね。あの時ね、絶対死なないで欲しかったの。命を捨てないでくれてありがとう。一緒について来てくれて嬉しかったよ。明るい貴方が眩しくて大好きなの。その笑顔を絶やさないでね。別邸が暗くなっちゃうだからね」
「ッはい!俺もあの時死ななくて良かったっていつも思うんです、っあの時死んでたら執事の皆さんにも出会えず仲間の仇すら打てなかった。こんな幸せと機会を与えてくれて、俺の命を留めて本当にありがとうございましたッッ」
まっすぐな感謝の言葉に嬉しかったと同時に幸せという言葉が聞けて泣きそうになった。絶望した日から笑わず下ばかり向いていた彼が今や笑って幸せと伝えてきてくれた。主として役に立てていたことが証明されたような気がした。
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続きます!!
(途中で切ってすみません!)
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第9話読み終わりました……。一人ひとりに最期の言葉をかけるシーン、心がぎゅっとなりました。特にテディへの謝罪と、彼が「幸せ」って言ってくれたところで涙腺が崩壊しました。主様が執事たちをどれだけ大切に思ってたか、一瞬一瞬に詰まってて、お別れなのに温かさがじんわり残る名シーンですね。続き、静かに待ってます🌙
カナ
1,054
#ボスキ・アリーナス
みー
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