テラーノベル
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Mnahiko
13
20
びるしぇど(色欲共鳴)
約半年ぶりの投稿失礼します
🔞
クソデカ感情びるだー攻め
だいぶ前に書いてた下書きに追加で、久々に書いたのでたぶん下手です
◆
シャキンッ――…
直後、何かを引き裂く音と、誰かの低い呻き声。
その騒がしい音は、奥の廊下から大きく響いた。
恐る恐る、歩みを進めていく。
そこには、見慣れた彼の姿。
彼の特徴的な茶色の髪は、ふわふわと風に揺れていた。
『クソ…っ、シェドレツキー!』
「HA!そろそろお前も諦めたらどうだ?お前の創造主である俺には敵わないんだよ、1x!」
剣をくるっと片手で回しながら、もう片方の手は、側にへたり込んでいた一人のサバイバーに向けられた。
「ヌーブ、怪我はないか?今のうちに行くぞ」
『あ…ありがとう、シェド……』
シェドレツキーはヌーブの手を引っ張って走って行く。
先程シェドレツキーに切られたであろう傷が痛むのか、1xは跪いている。
僕がその様子をぼーっと見ていたら、赤い目がぎらっと僕の方に向いた。
僕は慌てて来た道を駆け戻った。
しばらく走って、人があまり来ない、マップの端の壁に僕は寄りかかった。
キラーが追ってきてないことを確認して、ふぅ、と溜め息をつく。
そして、さっき起きた出来事を、心の中でゆっくり反芻する。
――シェドは皆に優しい。
普段は自由奔放でおちゃらけてるけど、自分がダメージを喰らうのも厭わず、仲間の事を優先して助ける姿は何度見てもかっこいい。
でも同時に、僕は辛かった。
僕だけが、彼の昔からの親友であり、クリエイター仲間だ。
僕だけが…彼の事を誰よりも知っている、そのつもりだった。
彼は僕の事を、きっと良い親友だと思ってくれているだろう。
でも僕は、それだけじゃ足りなかった。
「…僕は、君にとってどんな存在なのかな」
直接聞かなきゃ、答えは得られない。
でも聞く勇気は、今の僕には無かった。
残り時間が少なくなってきた頃、僕は何処かにセントリーを置こうと開けた場所に来た。
周りを確認した後、セントリーを設置する。
その時、背後から足音がした。
重い足音。サバイバーのじゃない。
カチカチカチ…とすぐ後ろで嫌な音がする。
あぁ、死んだな。
そう思って諦めた…が、斬撃が飛んでくることは無かった。
代わりに、1xのであろう悲痛な叫び声が聞こえた。
咄嗟に後ろを振り返る。
『っしゃ!ざまぁねぇな、1x!ビルダー、あとは俺が引き付けるぜ!』
シェドだ。彼が、キラーをスキルの直前でスタンさせてくれたんだ。
「ありがとう…シェド」
彼は怒り狂うキラーを引き付け走りながらも、僕の方を見ながら笑顔で言った。
『お安い御用ってもんよ、相棒!』
シェドのおかげもあってか、この試合はサバイバーの勝利に終わった。
僕は一人、ロビーの端にあるソファーに腰掛け、さっきの試合のことを思い返していた。
「相棒」。彼は僕の事をそう呼んでくれた。
正直、とても嬉しい。
それに、困った時には絶対に助けに来てくれる。
強くて、優しくて、かっこよくて……
でもその優しさは、僕だけに向けてじゃない事くらい、分かっていた。
こんなのただの嫉妬に過ぎない。どうしようもない事だ。
それでも僕は、彼に、自分だけを見ていて欲しかった。
時刻が十二時半を回った頃、ロビーにいたほとんどのサバイバー達は皆、各々の部屋へ戻っていった。
気付けばロビーには、奥の方のソファーに腰掛けているシェドと僕の二人だけだった。
開きっぱなしだったロビーの扉をそっと閉め、僕は彼に近付く。
顔を覗き込んでみると、シェドは目を閉じ、すうすうと可愛らしい寝息を立てていた。
「…こんな所で寝てたら風邪引くよ、シェド。」
僕は小さく呟いた。
シェドはそれでも起きる様子がない。
少しだけなら、と僕は彼の頬に触れてみる。
ほんのり暖かい彼の体温が、指先に伝わる。
こんな無防備で寝ているのが悪い。
…僕だけを見てくれなかったのが悪い。
自分の中の理性は、原型をとどめてないほどぐちゃぐちゃで、崩れていた。
全部シェドのせいだ。
軽い音を立てて、唇同士が触れ合った。
シェドは気付いたのか、目をゆっくり開けた。
『…ビルダー、?い、いま何して――』
彼は困惑しながらも恥ずかしそうに顔を背けた。
――抵抗でも拒絶でもなく、恥じらいだった。
鼓動が速くなる。体が熱くなっていく。
もう後戻りは出来ないんだ、そう思っているからこそ、どんどん歯止めが効かなくなる。
一度深く息を吸って、ずっと言いたかったことを言おうとする。
でも口から出たのは、小さな溜め息だけだった。
『大丈夫…か?なんか…様子がおかしいけど…』
シェドは心配そうに下から僕の顔を覗き込んだ。
なんとか平静を取り戻して、僕は彼に言った。
「っ……ごめん。僕、どうかしちゃってるのかも」
あーあ、嫌われただろうな。そう思いながら僕は急いで立ち去ろうとする。
『待って』
右手を掴まれて、一瞬驚く。
『その…さ…、今ビルダーに逃げられたら…その後気まずくなっちゃうのは――嫌だ』
今度は僕が困惑する番だった。
「それって…何…僕はどうしたらいいの」
『どうしたらって……そっちから仕掛けてきたんだろ?だったら――言いたいことがあるなら言ってくれればいいじゃないか』
彼がそう言うと同時に、今まで抑えつけていた感情がどんどん溢れてくるような感覚がした。
僕の手を掴んでいるシェドの右腕を、僕が掴み直し、そっと彼を後ろに押し倒した。
“言いたいこと”は、思ったよりも滑らかに言葉にできた。
「シェド。君にとって、僕は何?ただの仲間?親友?相棒?」
『えっ…あ、…』
彼の喉が微かに震える。
「君の相棒は、きっと僕だけじゃないよね」
視線を逸らそうとする彼を、僕は真っ直ぐ見つめ返す。
いきなりこんな事を聞かれたって、困らせるだけなのは分かっていた。
それでも、どうしても彼からの答えが欲しかった。
彼はしばらく黙り込んだあと、小さく呟いた。
『そりゃあ、マットもクリエイター仲間だし、大切な親友だよ。でも…相棒って呼ぶのは、たぶん、ビルダーぐらいしか…いない』
彼はまっすぐ、僕を見つめてそう言った。
その視線に、僕は少し気圧されそうになった。
だけどシェドは、すぐに視線を僕から逸らしてしまった。
「ほんとに…?僕だけ…?」
僕は押さえつけていた右手を離して、彼の唇に口付けた。
熱を求めるように、乱雑に舌を絡ませて。
『ん…っ、ふ……』
僕が唇を離すと、シェドの口から乱れた息が漏れる。
『っ…ビルダー、本当に…どうしたんだよ?』
困惑した声で彼は言った。
少し怯えているようにも見える。
「……僕が怖い?」
『…いや、そ、そうじゃなくて…』
僕が手を伸ばすと、彼は小さく肩を震わせる。
怖がらせないようにしていたつもりだったんだけど……これは完全に僕が駄目だった。
安心させようと、彼の頭から頬にかけて、優しく手を這わせる。
その手が震えていたのは、まだ僕の中に残っているであろう、ほんの少しの理性の欠片が、なんとか冷静を繋ぎ止めていたから…だと思う。
『熱い……』
シェドは頬を紅く染めながら、そう呟いた。
『ほっぺ…熱くない…?俺の』
「…確かに、熱いかな」
『…ビルダーがこんな事するから……』
シェドはそう言って頬を膨らませ、少しむすっとした表情をしてみせる。
普段のシェドからは見ることができない、何とも愛しい表情だった。
『その…さ、ビルダーは俺の事…好きなのか…?』
「…好きじゃなかったらこんな事してない」
『ははっ、だよな……』
彼は目を伏せながら、小さくため息をつく。
『さっきの、キス…全然、嫌じゃなかった』
「…えっ?」
『いや、それってさ…俺が無意識にビルダーの事が好きなのかとか――そういうんじゃないと思ってたんだけど――…安心、するんだよな…。』
シェドの腕が、僕の背中に回された。
ぐいっと手前に引っ張られ、互いの息が混ざり合うくらいの距離になる。
『だから、その…変に焦らすの、やめろ…』
残された理性の欠片は、その一言によって、ものの見事に砕け散った。
「…そんな事言って良いんだ?」
彼は顔を伏せながら、黙って頷いた。
『んんっ…、ぐっ……ふーっ♡…ふー…♡』
僕の動くその振動に合わせて、彼の息遣いがだんだん荒くなる。
彼の両脚が、僕の背中に絡み付いた。
「っ……シェドも僕の事大好きじゃん…」
『だって…っ、…お前が上手いからじゃん…!』
本当に、彼はどこまでも僕を煽るのが上手い。
「…後悔しないでね」
さっきよりも速度を速めつつ、彼が一番可愛らしく鳴く箇所を、確実に突き上げる。
『あっ、あ゛…!♡』
シェドはびくびくと肩を震わせながら、涙で潤んだ瞳で僕を見つめる。
やっと手に入れた、君のその表情。
たまらなく愛おしい彼の頬を撫でながら、そっと口付けをする。
「…愛してるよ、シェド」
『んぅ゛~~っ、♡』
もはや言葉になっていなかったけど、彼の腕が僕の背中に回って、強く抱き締められた。
それだけで、十分すぎる答えだった。
「シェド、調子はどうだい」
『あー…なんか腰いてぇ…』
腰をさすりながら彼は起きてくる。
僕は予め、彼の分のコーヒーを淹れておいた。
『お、サンキューな、ビルダー…――って苦ぇ!』
どうやらブラックは苦手だったみたいで、彼は顔をしかめた。
僕はその様子に、安堵した。
コメント
4件
あー最高ですね😭ありがとうございました😇
あ、これ…めっちゃ刺さったわ…!ビルダーの「僕だけを見てほしい」って独占欲、重くて切なくて良かった…。シェドが無防備に寝てるところにキスするとことか、ドキドキが止まらんかった。途中の『相棒って呼ぶのはビルダーぐらいしかいない』でグッときた。最後のコーヒー苦いって顔しかめるところで安心した…良かったな両思いになって🔥