─とある“ファン”の視点から描く、復活ライブの物語。
スマホを握る手が、少し震える。
🩵🐿️「ほんとに……ほんとに戻ってきてくれるの?」
“ほとけ”の名前は、いつからか聞かなくなって、
そのうち“いれいすは5人でいい”って言う声も見かけるようになった。
でも、あの日、最後に彼が呟いたひとことが頭から離れない。
💎『また、会えたらいいな』
あれが本音だったのか、リップサービスだったのか。
何度もリピートして、泣いた。
泣いて、泣いて、それでも好きだった。
スクリーンの上に、6つの影が映った瞬間──
アリーナが揺れた。
🩵🐿️「──え?うそ、6人いる……!」
手の中のペンライトが震える。
声にならない叫びが、口から漏れる。
センターに立っていたのは、
あの日、泣きながらステージを去ったはずの彼だった。
黒いパーカー。フードを脱ぎ、照明が当たる。
その瞬間、誰かが叫んだ。
「いむくんだ(泣)!!!!!」
会場が崩れるような歓声と涙で満ちた。
彼は、泣きそうな顔で、でも笑って言った。
💎「……ただいま(泣笑)」
歌ってくれてありがとう。
戻ってきてくれてありがとう。
逃げてもいい、でもまた来てくれてありがとう。
SNSで毎日、彼の名前を検索した。
「もう見れないかもしれない」って何度も思った。
でも、
でも、
それでも──好きだった。
客席を出るとき、目に涙をためたまま立ち止まる。
🩵🐿️「信じてよかった」
🩵🐿️「また6人が、”いれいす”でいてくれて、ありがとう」
彼らは完璧じゃない。
たくさん間違えた。
壊れそうだった。
でも、誰かの言葉に救われて、
誰かの音に救われて、
また立ち上がってくれた。
だから──私も、もう少し生きてみようと思った。
コメント
3件
神様~! リスナー視点ありがとうございます! 面白かったです!!
リスナー視点ありがとうございます😊好きです🩵神です🦊