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ボクはと或る2階建ての一軒家へと入る
『来たよ,作にぃ…コホッ』
織田「良く来たなルイス」
ボクは4年前,不思議の国のアリスを使い,子供達やフリィダムの親父さん,ジイドさんと作にぃを助けたのだ
織田「様子を見に来たのか?」
『うん,まぁね…ゴホッゴホッ』
織田「…すまない…お前の咳は俺の所為だ」
『ううん,作にぃの所為じゃ無いよ…ゴホッ』
ボクはそう云って2階の部屋に行きと或る部屋に入る
途中で子供達とすれ違ったので挨拶をしておいた
『来たよ,___』
ボクはベッドに眠っている___に話し掛けた
あの日からずっと目は覚さない
怪我は異能を使って治した
でも如何して起きないの?
起きてよ,___
ボクはベッドの側に椅子を置き腰掛けて最近の事を話す
イリーナ先生の事,龍さんの事,色々な事を話した
聞こえてないと分かっていても話してしまう
扉が開きジイドさんが入って来た
ジイド「キャロル…まだ植物状態の侭か?
ぅ,此の部屋は相変わらず熱いな」
『うん,ずっと眠ってる…ケホッ
___は寒がりだもん…ゴホッ』
部屋はこんなにも熱いのに___の手は氷の様に冷たい
亡くなっている様で…怖い…!
『___,寝坊助…』
ボクはもう泣きそうだった
というかもう泣いていた
『グスッ…___…起きて…』
ジイドさんはボクの頭を撫でて部屋を出て行った
気を遣わせてしまった
ボクは涙を拭き取り扉に向かう
『また来るね…___』
そう云って部屋を後にした
早く起きてね,と思い乍ら椚ヶ丘の家に向かう
街のショーウィンドウにボクの姿が映る
彼の瞳と同じ色の右の瞳が輝いた
目を背けて家に一直線に向かう
ボクには太宰さんと中也さん,作にぃ達しか知らない秘密がある
もしかしたら森医師(せんせい)や安吾さんは知ってるかも知れない
其れはボクの出世についてだ
ボクの容姿は院長によれば髪と目は金色一色だけだったらしいが,赤子の頃急に左目が水色になったらしい
金色の髪と水色の瞳は母親譲り
金色の瞳は父親譲り
そう,寝たきりなのはボクの父親だ
ボクの両親は欧州の異能諜報員
ボクにも異能諜報員の血が入っている
でもボク自身の血は灰色だ
両親は此処日本でボクを産んだ後,任務が入って巻き込みたく無いからと孤児院に預けたのだそう
此れは父親から寝たきりになる前に聞いた話だ
…母親はもう…此の世に居ない
不思議の国のアリスは元は母親のもの
ボクの本当の異能は鏡の国のアリス
けれど此の異能は作にぃにあげてしまった
此の異能で子供達を守って欲しいと受け渡したのだ
鏡の国のアリスは不思議の国のアリスと似た様なものだけれど,世界が違う
不思議の国のアリスはトランプを模したもの
鏡の国のアリスはチェスを模したもの
召喚出来る異能生命体も違う
アリスは2つとも召喚出来るものの,衣装が違う
そしてボクの呼び方が違う
不思議の国のアリスの方のアリスはルイス呼び
鏡の国のアリスの方のアリスはルイス先生呼び
『はぁ…文化祭とかの前に…目覚めて欲しい』
ボクの仲間を見て欲しい…
お父様,起きたらボクと沢山お話ししてよね
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
此処まで書いたらルイスの父親,誰か普通に分かった人多そうだな…