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キングへの気持ちを自覚して二ヶ月が経った。


あれから、俺なりにアピールを続けている。

…が、何の成果も出せていない。


俺のアピールが下手なのか、キングが鈍感すぎるのか。はたまたそのどちらもか。


どちらにしろ今のままではいけない。

とは思うけど、やっぱり好きだと伝えるにも早いし、関係を壊したくない。



そういえば、今日はキングと出掛ける予定がある。 もうすぐ約束の時刻だ。

まだまだ時間は残されている。絶対にキングを振り向かせようと決意して、待ち合わせ場所へと向かった。







「ターボー!」


まだ待ち合わせの五分前だというのに、キングは既に待ってくれていた。


「待たせちゃった?」


「そんなことないから気にすんな」


そう言って柔らかく微笑む様子にキュンとしてしまう。


気にするなとは言われても、こんな寒い中待ってくれていたのなら申し訳なくなる。

キングの鼻先が寒さで赤くなっているように感じる。しかも、キングはこの寒さにしては薄着だ。


「キーング、これ着て」


風邪を引いては良くないと思い、俺の着ていた上着を着させる。


「っ、え」


彼シャツみたいだな…可愛いな…

俺の方がガタイ良いしちょっとぶかぶかで可愛い…本当に可愛い…

とかボーッと眺めてたけど、ふと我に返った。これ、俺達が親友とはいえど急に上着を着させられるなんて嫌か…?


「ごめん、嫌だっ」


「はは、ぶかぶか…暖かい、ありがとな」


嫌だったか確認した俺の声に重なるキングの声。

俺の上着を着ても嫌そうどころかノリノリに見えてほっと胸を撫で下ろす。




その後も、適当に街を歩いて気になる店があったら入ってみて…って感じの時間を過ごした。


車道側は俺が歩くようにして、酔っ払いがぶつかってきそうになったらキングを避けさせて。

俺なりに沢山アピールして守ったつもりだ。


「ありがとう」キングにそう言われる度に、嬉しくて内心ガッツポーズしてた。


もしかして意識してくれてたり…?なんて、淡い期待を抱いたりもした。


…でも


「ターボー、今日はありがとう」


「ううん、楽しかった!」


「俺も。ターボーって最高な親友だな」


「…」


その一言で、全部崩れる。


友達…。


そうだよな、ただの親友だよな…

いや、親友で居れるだけで有難いんだけど。


「ターボー?」


キングが、黙ってしまった俺を心配するように名前を呼ぶ。


「っごめんごめん。 俺もキングのこと最高の親友だと思ってる!」

「ああ、良かった」


照れたようにはにかむキング。

本当にどこまでも可愛い。


その時、物凄い勢いで走ってきた人が俺に激突してきた。


押された勢いで、キングに抱きつくような体制になってしまった。


慌てて離れようとしたけど、キングが腰に手を回してきてそれを阻止する。


「大丈夫か?怪我とか…」


「えっ、え…?は?大丈夫だけど」


いや怪我とかそんなこと気にする余裕はない。

激突されたから痛いっちゃ痛いんだけどそんなのどうでもいい。


今俺たちはなにをしてる?

…ハグ……?hug……??どういうこと???


無意識?なんで?


「ちょ、キング…腕…」


この幸せな時間が終わってしまうのは惜しいけど、さっきから通りすがる人が訝しげに見てくるのだ。

俺は別にどう思われてもいいけど、キングからしたら好きでもない人とそういう関係に捉えられるのはたまったもんじゃないだろう。


「腕…?あっ!!」


本当に無意識だったのか、はっと慌てたように俺から離れるキング。


「ごめん…ターボー…つい」


「ぜーんぜん、寒いしあったまるじゃん?いいんだよ」


あったまるとかの次元超えて暑い。

真夏かと思うほど体温が上昇して熱を持つ。


「確かに、上着もだしターボーのおかげであったかいな 」

可愛い…すっかり上着も馴染んでて…

当たり前のように俺の上着着てて本当に愛おしい…その上着あげるから一生着ててくれよ…なんて考えてしまった。


「ん、そろそろ帰るし上着返すな」


返さなくていいけどとか言えないから大人しく上着を受け取る。


やっぱキングはあんまりドキドキしてくれてないのかな。


ドキドキしてるのは俺だけ…。


(気づけよ、ほんとバカ)



でも、この後キングとの仲が一気に縮まることになる。そのことを、俺はまだ知らなかった。






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ご拝読ありがとうございました!


更新遅れてすみません(;;)



そして、隣人モデルの小説の方ですが、直ぐに♡3000を超えてしまってびっくりです。ありがとうございます🎶


ゆっくり全シリーズ更新して完結させるので気長にお待ちくださいね。



ありがとうございました🍀





次回 ♡2500

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